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6 マズロー,A.H.の基本的欲求の階層で生理的欲求はどれか。
1.仲間を持ちたい。
2.空腹を満たしたい。
3.自分らしくありたい。
4.他者から称賛されたい。
解答2
解説
人間の欲求を自己実現に向かう5段階の階層で示したものである。最下層から最上層に向かって、①生理的欲求、②安全欲求、③認知欲求(愛と所属の欲求)、④承認欲求、⑤自己実現欲求の順である。
①生理的欲求:食事や睡民、排泄など、最も基本的な欲求
②安全欲求:人間が生きるための基本的な欲求、危険から逃れ、生活するうえでの安全・安定への欲求である。
③認知欲求、社会的欲求(愛と所属の欲求):友人や家族等の周囲の人々と関わりたいという集団への帰属を求める社会的な欲求である。
④承認欲求:自分が他者から価値のある存在であると認められたい、尊敬されたいという欲求である。
⑤自己実現欲求:自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求である。
※近年、⑥自己超越の欲求を第6段階としては発表している。これは「社会をより良いものにしたい」など自分のエゴを超えたレベルの理念を実現したいという、他者や社会など自分の外にあるものにベクトルが向いている欲求である。
1.× 仲間を持ちたい。
これは、③認知欲求、社会的欲求(愛と所属の欲求)に分類される。
2.〇 正しい。空腹を満たしたい。
これは、①生理的欲求に分類される。
3.× 自分らしくありたい。
これは、⑤自己実現欲求に分類される。
4.× 他者から称賛されたい。
これは、④承認欲求に分類される。
(※画像引用:STUDY HACKER様HP)
7 胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れているのはどれか。
1.臍静脈
2.臍動脈
3.肺静脈
4.肺動脈
解答1
解説
(※図引用:「看護師イラスト集」看護roo!)
胎児循環とは、胎児における血液の流れ方のことで、肺のかわりを胎盤が果たす胎盤循環が主体である。胎児の下腹部で大動脈から出た左右の臍動脈は、胎盤で母体の血液とガス交換および栄養分・老廃物交換を行った後、1本の臍静脈として胎児体内に戻る。その後肝臓を通じ、あるいは静脈管を通って下大静脈から右心房に入る。この血液と上大静脈から右心房に入った血液の大部分は、心房中隔にあいている卵円孔を通じて直接左心房に移り、左心室から大動脈に出る。一部の右心房から右心室に入った血液は、肺動脈に出るが、肺がまだ活動していないので、その主体は動脈管を通じて大動脈に流入する。
1.〇 正しい。臍静脈は、胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れている。臍静脈とは、胎児循環で胎盤から胎児に血液を送る血管である。胎盤で酸素と栄養を受け取った動脈血の約50%は、臍帯の臍静脈を経て胎児の体内に入り、胎児の静脈管を通過して下大静脈に合流する。つまり、胎児は胎盤で主にガス交換を行う。
2.× 臍動脈は、最も酸素を豊富とはいえない。臍動脈とは、胎児循環で胎児から胎盤に血液を送る血管のことである。したがって、胎児の体内で発生した二酸化炭素や老廃物を多く含む静脈血が流れる。
3.× 肺静脈は、最も酸素を豊富とはいえない。肺静脈とは、肺から心臓(左心房)に血液を送り出す血管である。肺動脈は、脱酸素化された血液を運ぶ唯一の動脈である。一方、肺静脈は、酸素化された血液を運ぶ唯一の静脈である。
4.× 肺動脈は、最も酸素を豊富とはいえない。肺動脈とは、心臓(右心房)から肺に血液を送り出す血管である。胎盤で酸素化された血液は、下大静脈で静脈血と混ざり右心系へ流入する。胎児のガス交換(血液の酸素化)は、胎盤で行われる。肺循環の必要性が低いため、右心房の血液は卵円孔を、肺動脈の血液は動脈管を通って体循環へ流入する。
8 永久歯が生え始める目安となる年齢はどれか。
1.3歳
2.6歳
3.9歳
4.12歳
解答2
解説
1.× 3歳は乳歯が生え揃う時期である。一般的に、乳歯は生後6ヶ月頃から生え始め、2歳半から3歳頃までに上下20本が生え揃う。
2.〇 正しい。6歳は、永久歯が生え始める目安となる年齢である。
3.× 9歳は永久歯への生え変わりが進行している時期である。
4.× 12歳はほとんどの永久歯が生え揃う時期である。
①乳幼児(6か月~):乳歯が生え始める。
②乳児期(2~3歳):乳歯列が完成する。
③学童期(6~7歳):永久歯が生え始める。
④思春期(12~18歳):①永久歯列が完成する。②第三歯列(親知らず)が生え始める。
⑤成人期:歯周組織が脆弱になり始める。
⑥妊産婦:妊娠に伴う生理的変化。
⑦40歳:歯の喪失が始まる。
⑧高齢期:歯の喪失が急増する。
9 学童の体格を評価するのに用いるのはどれか。
1.Kaup〈カウプ〉指数
2.Rohrer〈ローレル〉指数
3.Tanner〈タナー〉の分類
4.Scammon〈スキャモン〉の発育曲線
解答2
解説
1.× Kaup〈カウプ〉指数とは、生後3か月から5歳までの乳幼児に対して、肥満や、やせなど発育の程度を表す指数である。 成人で使用されるBMIと同じ計算法であるが判定基準が異なる。 カウプ指数の正常値はおおよそ15~19とされており、それ以上を肥満、以下をやせと判定する。
体重(g)÷【身長(cm)の二乗】× 10
15≦標準値<19
2.〇 正しい。Rohrer〈ローレル〉指数は、学童の体格を評価するのに用いる。計算式は、体重(kg) ÷ 身長(cm)3 × 104であり、標準値は115~145である。
3.× Tanner〈タナー〉の分類は、思春期の性成熟度を評価する際に用いられる。男女とも1度(思春期が始まらない)~5度(成人の成熟状態)の5段階で評価する。
4.× Scammon〈スキャモン〉の発育曲線とは、ヒトは生まれてから成人(20歳)するまでの各器官の発育の急速な時期をわかりやすく図式化したもの。子どもの発育には、急速な時期と緩慢な時期が存在する。
10 令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯の割合に最も近いのはどれか。
1.10%
2.30%
3.50%
4.70%
解答3
解説
(※図引用:「第1章 高齢化の状況」内閣府HPより)
1~2.× 10%/30%は、低すぎる。
3.〇 正しい。50%は、令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯の割合に最も近い(※上図参照)。
4.× 70%は、高すぎる。