第105回(H28) 看護師国家試験 解説【午後6~10】

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6 学童期の正常な脈拍数はどれか。

1.50〜70/分
2.80〜100/分
3.110〜130/分
4.140〜160/分

解答2

解説

正常な脈拍数

新生児期:120~140回/分
乳児期:100~120回/分
幼児期:90~110回/分
学童期:80~90回/分
高齢期:50〜70/分

1.× 50〜70/分は、高齢期である。
2.〇 正しい。80〜100/分は、学童期の正常な脈拍数である。ちなみに、他の学童期のバイタルサインの正常値は、体温36.7℃、呼吸数18~20回/分、血圧100~110/60~70mmHgである。
3.× 110〜130/分は、乳児期である。
4.× 140〜160/分は、該当しない。

 

 

 

 

 

7 加齢に伴い老年期に上昇するのはどれか。

1.腎血流量
2.最大換気量
3.空腹時血糖
4.神経伝導速度

解答3

解説

加齢に伴う循環器の変化

・心臓は左室肥大傾向があり、臓器重量は増加する。
・運動負荷時の心拍出量は、加齢に伴い低下する。
・収縮期血圧が上昇する(拡張期血圧は減少する)。
・動脈硬化が起こりやすくなり、虚血性心疾患が増加する。

1.× 腎血流量は低下する。なぜなら、加齢に伴い、動脈硬化が起きやすくなるため。したがって、腎臓血管が細く、血流が悪くなる。ちなみに、腎血流量とは、腎臓を流れる血液量のことである。安静時の腎臓には1分あたり1L前後の血液が流れ込んでいる。
2.× 最大換気量は低下する。なぜなら、加齢に伴い、肺の萎縮や気道狭窄、胸郭運動の弾力性や呼吸筋力の低下によって吸気量・呼気量ともに低下するため。ちなみに、最大換気量とは、一定の時間内の空気を胸から出し入れ(換気)の量である。
3.〇 正しい。空腹時血糖は上昇する。なぜなら、加齢に伴い、膵臓のインスリン分泌機能の低下や、糖質代謝臓器である肝臓や筋肉の萎縮による糖取りこみ機能低下などが起こるため。
4.× 神経伝導速度は低下する。なぜなら、加齢に伴い、血流減少による髄鞘の変性や、骨の形状変化による神経への圧力、末梢神経細胞の自己修復の遅延などが生じるため。神経伝導速度は、3~5歳頃で成人の伝導速度に達するが、40歳以降は徐々に低下し、60〜80歳でも伝導速度の低下は10m/sec程度に止まる。これによって、転倒のしやすさが発生するといわれている。

加齢に伴う呼吸器の変化

・肺残気量は増大し、肺活量、1秒率、拡散能は低下する。
・咳嗽反射、気道粘膜の線毛運動が低下する。
・喀痰排出が不十分になる。

(図引用:「加齢による身体機能の変化」著:瀬尾 芳輝)

 

 

 

 

 

8 医療法には「診療所とは、患者を入院させるための施設を有しないもの又は[ ]人以下の患者を入院させるための施設を有するもの」と定められている。
 [ ]に入るのはどれか。

1.16
2.17
3.18
4.19

解答4

解説

医療法1条5項

この法律において、「病院」とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であつて、二十人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいう。病院は、傷病者が、科学的でかつ適正な診療を受けることができる便宜を与えることを主たる目的として組織され、かつ、運営されるものでなければならない。
2 この法律において、「診療所」とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であつて、患者を入院させるための施設を有しないもの又は十九人以下の患者を入院させるための施設を有するものをいう。
(※一部引用:「医療法」e-GOV法令検索様HPより)

4.〇 正しい。19人が[ ]に入る。
・診療所とは、医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であって、患者を入院させるための施設を有しないもの又は19人以下の患者を入院させるための施設を有するものをいう。
・病院とは、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいう。

医療法とは?

医療法とは、病院、診療所、助産院の開設、管理、整備の方法などを定める日本の法律である。①医療を受けるものの利益と保護、②良好かつ適切な医療を効率的に提供する体制確保を主目的としている。

 

 

 

 

 

9 介護支援専門員が行うのはどれか。

1.通所介護の提供
2.福祉用具の貸与
3.短期入所生活介護の提供
4.居宅サービス計画の立案

解答4

解説

介護支援専門員とは?

介護支援専門員とは、ケアマネジャーともいい、介護保険法等を根拠に、ケアマネジメントを実施することのできる公用資格、また有資格者のことをいう。免許という位置づけではなく、要支援・要介護認定者およびその家族からの相談を受け、介護サービスの給付計画を作成し、自治体や他の介護サービス事業者との連絡、調整等を行う。他にも、介護サービスを受けられるようにケアプランの作成や、市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う専門職である。

1.× 通所介護の提供は、通所介護サービス事業所(施設の介護福祉士や、理学療法士などの機能訓練指導員など)が行う。通所介護とは、施設に入所せず、昼間に日帰りで利用できる通所介護サービスのことである。ゲームなどのレクリエーションや食事、入浴などの中で機能訓練を行う場所である。介護保険で受けることができる。主に高齢者などの要介護者や障害者、児童に対するサービスを提供する。デイサービスともいう。
2.× 福祉用具の貸与は、福祉用具貸与事業所が行う。介護支援専門員(ケアマネジャー)が利用者や家族と相談し、利用できるサービスのなかでニーズに合ったもので、居宅サービス計画を立案し、福祉用具の貸与を決定する役割をしている。
3.× 短期入所生活介護(ショートステイ)は、居宅介護サービス事業所(施設の介護福祉士や、理学療法士などの機能訓練指導員など)が行う。ちなみに、短期入所生活介護とは、利用者が可能な限り自己の生活している居宅において、その有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるように、利用者に短期間入所してもらい、入浴、排泄、食事などの介護や日常生活上の世話及び機能訓練を行うサービスである。
4.〇 正しい。居宅サービス計画の立案(ケアプラン)は、介護支援専門員(ケアマネジャー)が行う。利用者が介護保険を使って介護サービスを利用する際には、居宅サービス計画(ケアプラン)の立案が必要であり、介護支援専門員は、①いつ、②どのようなサービスを、③誰から受けるのかを調整し、具体的な計画を立案する。

(※画像引用:「保険給付」日本電子健康保険組合様HPより)

 

 

 

 

 

10 成人の膀胱の平均容量はどれか。

1.100mL
2.500mL
3.1,000mL
4.1,500mL

解答2

解説

1日の平均尿量は、1,500mL前後である。成人膀胱の容量は、およそ300~500mL前後である。したがって、選択肢2.500mLが正しい。

尿とは?

健常者の尿は、1日に8回程度で、1,000~1,500mL程度である。尿は、生体内代謝産物を排泄するため、腎臓で血液が濾過され作られる。健康人では体重1kgあたり、1時間に約1mLの尿が排泄されるとされている。膀胱は通常100~150mLで最初の尿意(初発尿意)を感じる。成人膀胱の容量は、およそ300~500mL前後である。

希尿とは、日中に3回以下である。尿量は関係ない。
頻尿とは、日中に8回以上である。尿量は関係ない。
無尿とは、100 mL/日以下である。
乏尿とは、400 mL/日以下である。
多尿とは、3,000 mL/日以上である。
正常な1日の尿量とは、1.000~1500mL/日である。

 

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