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次の文を読み44~46の問いに答えよ。
A市では傷病分類別の標準化死亡比〈SMR〉による市の健康課題の把握と、課題への対策を検討するために実態調査を計画した。
46 アンケートの回収率は85%であり、回答者の性別や年齢に偏りはなかった。身体活動・運動の項目としてスマートフォンまたは歩数計で計測された1日の歩数の性・年齢階級別平均値を表に示す。
「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を踏まえて、身体活動・運動に関する施策の重点的な対象はどれか。

1.20~64歳の男性
2.20~64歳の女性
3.65歳以上の男性
4.65歳以上の女性
解答2
解説

(※引用:「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」厚生労働省様HPより)
1.× 20~64歳の男性よりも優先されるものがほかにある。なぜなら、20~64歳男性の平均歩数は8,162歩で、成人の目標である8,000歩/日以上を達成しているため。
2.〇 正しい。20~64歳の女性が最も優先される。なぜなら、20~64歳女性の平均歩数は7,280歩で、成人の目標である8,000歩/日以上に届いていないため。差は720歩不足である。4群の中で唯一、ガイドの歩数目標を下回っているため、施策の重点対象になる。
3.× 65歳以上の男性よりも優先されるものがほかにある。なぜなら、65歳以上男性の平均歩数は6,534歩で、高齢者の目標である6,000歩/日以上を達成しているため。
4.× 65歳以上の女性よりも優先されるものがほかにある。なぜなら、65歳以上女性の平均歩数は6,121歩で、高齢者の目標である6,000歩/日以上をわずかに達成しているため。
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
Aさん(32歳、女性、B市在住、育児休業中)は子ども2人(長男1歳8か月、長女3か月)と暮らしている。夫は海外に単身赴任中である。Aさんは地区の子育てサロンで地区担当保健師に「育児と家事を1人で担い疲労がたまっている。実家は遠くサポートを得られない。長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしまう。暴力は振るっていない。なんとか頑張っています」と話した。地区担当保健師は、日々の頑張りをねぎらい、3日後の家庭訪問の約束をするとともに、保健センターではいつでも電話相談に応じていることを伝えた。
47 保健センターに戻った地区担当保健師は、Aさんと子どもの情報を収集することにした。収集する情報で優先度が高いのはどれか。
1.産婦健康診査の記録
2.住民基本台帳の情報
3.長男の1歳6か月児健康診査の記録
4.長女の母子健康手帳の交付時面接の記録
解答3
解説
・Aさん(32歳、女性、B市在住、育児休業中)
・子ども2人(長男1歳8か月、長女3か月)と暮らす。
・夫は海外に単身赴任中である。
・Aさんは地区の子育てサロンで地区担当保健師に「育児と家事を1人で担い疲労がたまっている。実家は遠くサポートを得られない。長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしまう。暴力は振るっていない。なんとか頑張っています」と話した。
・地区担当保健師は、日々の頑張りをねぎらい、3日後の家庭訪問の約束をするとともに、保健センターではいつでも電話相談に応じていることを伝えた。
→ほかの選択肢が消去できる理由もあげられるようにしよう。
1.× 産婦健康診査の記録より優先されるものがほかにある。なぜなら、今回の直接的な困りごとは、長男への対応であるため。ちなみに、産婦健康診査の記録は、主に産後の母体の回復やメンタルヘルスを把握する情報で有用である。
2.× 住民基本台帳の情報より優先されるものがほかにある。なぜなら、今回の直接的な困りごとは、長男への対応であるため。ちなみに、住民基本台帳の情報は、住所や世帯構成などの行政的情報が中心である。
3.〇 正しい。長男の1歳6か月児健康診査の記録は、最も優先度が高い情報である。なぜなら、Aさんの困りごとの中心が長男への対応であり、1歳6か月児健康診査の記録から長男の発育・発達、生活リズム、親子関係、養育状況を把握できるため。今回、Aさんは「長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしまう」と話しており、長男の発達特性や睡眠リズム、母親の困り感を把握することが重要である。
4.× 長女の母子健康手帳の交付時面接の記録より優先されるものがほかにある。なぜなら、今回の直接的な困りごとは、長男への対応であるため。ちなみに、長女の母子健康手帳交付時面接の記録は、妊娠期の情報が中心であるため。
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
Aさん(32歳、女性、B市在住、育児休業中)は子ども2人(長男1歳8か月、長女3か月)と暮らしている。夫は海外に単身赴任中である。Aさんは地区の子育てサロンで地区担当保健師に「育児と家事を1人で担い疲労がたまっている。実家は遠くサポートを得られない。長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしまう。暴力は振るっていない。なんとか頑張っています」と話した。地区担当保健師は、日々の頑張りをねぎらい、3日後の家庭訪問の約束をするとともに、保健センターではいつでも電話相談に応じていることを伝えた。
48 2日後、Aさんから地区担当保健師に慌てた様子で電話があり「私は朝から体調が悪く、昼寝をしない長男にいらだち激しく叩いてしまった。顔が腫れ上がっている。感情のコントロールができず、また長男に暴力を振るってしまいそう。代わりにみてくれる身内も近くにいない」と取り乱している。地区担当保健師はAさん親子と面談するとともに関係機関と会議を行った。
長男の支援で優先度が高いのはどれか。
1.保育所への入所
2.児童養護施設への入所
3.児童相談所での一時保護
4.女性相談支援センターでの一時保護
解答3
解説
・Aさん(32歳、女性、B市在住、育児休業中)
・子ども2人(長男1歳8か月、長女3か月)と暮らす。
・2日後、Aさんから地区担当保健師に慌てた様子で電話があり「私は朝から体調が悪く、昼寝をしない長男にいらだち激しく叩いてしまった。顔が腫れ上がっている。感情のコントロールができず、また長男に暴力を振るってしまいそう。代わりにみてくれる身内も近くにいない」と取り乱している。
・地区担当保健師はAさん親子と面談するとともに関係機関と会議を行った。
→ほかの選択肢が消去できる理由もあげられるようにしよう。
1.× 保育所への入所より優先されるものがほかにある。なぜなら、長男にはすでに身体的虐待が発生しており、再度暴力を受ける危険が切迫しているため。今回は「激しく叩いた」「顔が腫れている」「また暴力を振るってしまいそう」と母親自身が訴えていることから、長男の安全を第一に優先すべきと考える。
・保育所とは、保育を必要とする乳幼児を預かり、保育する施設である。
2.× 児童養護施設への入所より優先されるものがほかにある。なぜなら、現時点で必要なのは、長男を母親から一時的に分離し、安全な環境で身体状況や心理状態を確認・評価することであるため。
・児童養護施設とは、児童福祉法に定める児童福祉施設の一つで、保護者のいない児童や虐待児、その他環境上養護を要する児童を入所・養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設である。
3.〇 正しい。児童相談所での一時保護が最も優先される。なぜなら、長男は身体的虐待を受け、さらに母親が再び暴力を振るう可能性を自覚しているため。したがって、家庭内で安全を確保できない状態である。
・一時保護は、子どもの安全を迅速に確保し、子どもの心身の状況や置かれている環境を把握するために行われる。虐待事案で現在の環境に置くことが子どもの安全な生活を確保するうえで明らかに問題がある場合、まず一時保護を行うべきとされている。
4.× 女性相談支援センターでの一時保護より優先されるものがほかにある。なぜなら、女性相談支援センターでの一時保護は、主に困難な問題を抱える女性やDV被害女性などを保護・支援する制度であるため。今回の主対象である虐待を受けた長男の安全確保は、児童相談所が担う。
次の文を読み47~49の問いに答えよ。
Aさん(32歳、女性、B市在住、育児休業中)は子ども2人(長男1歳8か月、長女3か月)と暮らしている。夫は海外に単身赴任中である。Aさんは地区の子育てサロンで地区担当保健師に「育児と家事を1人で担い疲労がたまっている。実家は遠くサポートを得られない。長男が昼寝や就寝の時間に寝ないとイライラして怒鳴ってしまう。暴力は振るっていない。なんとか頑張っています」と話した。地区担当保健師は、日々の頑張りをねぎらい、3日後の家庭訪問の約束をするとともに、保健センターではいつでも電話相談に応じていることを伝えた。
49 この事例をきっかけに、B市と県では子どもの虐待が発生した家庭での再発防止に関する取り組みを強化することにした。
県が重点的に行う取り組みで適切なのはどれか。
1.保育所との連携強化
2.親子の再統合に向けた支援
3.要保護児童のいる家庭の見守り
4.乳幼児健康診査の未受診者への対応
解答2
解説
・Aさん(32歳、女性、B市在住、育児休業中)
・子ども2人(長男1歳8か月、長女3か月)と暮らす。
・虐待が発生し、児童相談所での一時保護した。
・B市と県では子どもの虐待が発生した家庭での再発防止に関する取り組みを強化する。
→ほかの選択肢が消去できる理由もあげられるようにしよう。
1.× 保育所との連携強化より優先されるものがほかにある。なぜなら、保育所との日常的な連携は、地域で子どもと家庭を継続的に見守る市町村の役割に近いため。保育所は子どもの登園状況、表情、けが、親の様子などを日常的に把握しやすい機関である。そのため、要保護児童対策地域協議会などを通じて、市町村が保育所、保健センター、学校、医療機関などと情報共有しながら支援する。
・保育所とは、保育を必要とする乳幼児を預かり、保育する施設である。
2.〇 正しい。親子の再統合に向けた支援が最も優先される。なぜなら、児童相談所を中心とした専門的判断と継続的支援が必要であるため。今回のように、母親が長男を激しく叩き、再び暴力を振るう危険がある場合、まず一時保護で安全を確保する。その後、児童相談所が母親の養育能力、精神状態、支援者の有無、再発リスク、子どもの心身の状態を評価する。家庭復帰を目指す場合には、面会交流、親子関係の調整、ペアレントトレーニング、保護者への心理的支援、市町村との見守り体制の構築などを段階的に行う。
3.× 要保護児童のいる家庭の見守りより優先されるものがほかにある。なぜなら、要保護児童のいる家庭の継続的な見守りは、地域で生活する親子に近い市町村や要保護児童対策地域協議会が担う役割であるため。
・要保護児童対策地域協議会とは、虐待予防対策のなかで、重要な役割を担う。要保護児童等への適切な支援を図ることを目的に地方公共団体が設置・運営する組織である。『児童福祉法』で設置が規定されている(※詳しくは下参照)。
4.× 乳幼児健康診査の未受診者への対応より優先されるものがほかにある。なぜなら、乳幼児健康診査は、市町村が住民に身近な母子保健施策として実施するため。
・乳幼児健康診査とは、母子保健法第12条及び第13条の規定により市町村が乳幼児に対して行う健康診査である。乳幼児健診は、身長、体重、胸囲、頭囲を測定し、成長曲線と照らし合わせながら、成長度合いを確認する。身体的な健診に限らず、粗大運動・微細運動・精神面を含めた発達、疾患の有無に関しても確認する。また、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)の有無を診るため、股関節開排制限や大腿皮膚溝、鼠径皮膚溝の非対称を確認する。
要保護児童対策地域協議会(子どもを守る地域ネットワーク)は、虐待予防対策のなかで、重要な役割を担う。要保護児童等への適切な支援を図ることを目的に地方公共団体が設置・運営する組織である。『児童福祉法』で設置が規定されている。
【要保護児童対策地域協議会の業務内容】
①代表者会議:年1~2回程度の開催で、各関係機関の責任者(管理職)レベルで連携を深め、実務者会議の円滑な運営の環境整備を行う。
②実務者会議:3か月に1回程度の開催で、実務者により、すべてのケースの定期的な状況確認、主担当機関の確認、支援方針の見直し等を行う。
③個別ケース検討会議:適時開催され、個別のケースについて、直接かかわっている担当者や今後かかわる可能性のある関係機関の担当者が、危険度や緊急度の判断、具体的な支援の内容を検討する。
(※参考:「要保護児童対策地域協議会設置・運営指針」厚生労働省HPより)
次の文を読み50、51の問いに答えよ。
A地区では民生委員が担当校区の高齢者宅を訪問し、見守り活動を行っている。民生委員がBさん宅を訪問すると、風邪をきっかけに急激に体力が低下して外出できなくなっていた。心配した民生委員が地域包括支援センターの保健師へ相談し、急いで介護保険サービスを導入した。
50 Bさんの事例を受け、民生委員から地域包括支援センターの保健師に「高齢者がどのような状態であれば、地域包括支援センターにつなげたらよいか。目安が分からない」と相談があった。
保健師が提案する内容で最も適切なのはどれか。
1.「高齢者の希望を確認してください」
2.「独居の高齢者は報告してください」
3.「要介護認定の有無を確認してください」
4.「基本チェックリストを使用してください」
解答4
解説
・民生委員が高齢者宅を訪問・見守り活動を行っている。
・民生委員がBさん宅を訪問すると、風邪をきっかけに急激に体力が低下して外出できなくなっていた。
・心配した民生委員が地域包括支援センターの保健師へ相談し、急いで介護保険サービスを導入した。
・Bさんの事例を受け、民生委員から地域包括支援センターの保健師に「高齢者がどのような状態であれば、地域包括支援センターにつなげたらよいか。目安が分からない」と相談があった。
→ほかの選択肢が消去できる理由もあげられるようにしよう。
1.× 「高齢者の希望を確認してください」と伝えるより優先されるものがほかにある。なぜなら、民生委員が困っているのは「地域包括支援センターにつなげる客観的な目安」であるため。したがって、本人の希望だけでは生活機能低下や支援の必要性を判断しにくい。
2.× 「独居の高齢者は報告してください」と伝えるより優先されるものがほかにある。なぜなら、独居であっても自立して生活している高齢者がいるため。生活機能低下の判断基準としては不十分である。地域包括支援センターにつなぐ必要があるのは、独居かどうかだけでなく、外出頻度、転倒、食事、口腔機能、認知機能、気分の落ち込み、生活上の困難などを評価する必要がある(基本チェックリスト)。
3.× 「要介護認定の有無を確認してください」と伝えるより優先されるものがほかにある。なぜなら、要介護認定を受けていない高齢者でも、生活機能が低下し始めている場合には早期支援が必要であるため。民生委員が見守り活動の中で早期に気づくべきなのは、認定前のフレイルや閉じこもり、栄養低下、認知機能低下などである。
4.〇 正しい。「基本チェックリストを使用してください」と伝える。なぜなら、基本チェックリストは、高齢者の生活機能低下を簡便に把握し、介護予防や早期支援につなげるための標準的なツールであるため。主観的判断であるだけでなく、共通の目安として使えるツールを提示できている。
・基本チェックリストとは、高齢者が自分の生活や健康状態を振り返り、全25項目の質問で構成される自己チェックツールである。チェック項目が少ない方が生活機能は高いことを指す。

(※図引用:「表4 基本チェックリスト」厚生労働省HPより)
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