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31 法律とその内容の組合せで正しいのはどれか。
1.児童福祉法:医療的ケア児が在籍する学校への看護師の配置
2.母子保健法:経済的に困窮した妊産婦の助産施設入所
3.アルコール健康障害対策基本法:20歳未満の飲酒の禁止
4.障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律〈障害者虐待防止法〉:市町村への通報義務
解答4
解説
児童福祉法とは、児童の福祉を担当する公的機関の組織や、各種施設及び事業に関する基本原則を定める日本の法律である。児童が良好な環境において生まれ、且つ、心身ともに健やかに育成されるよう、保育、母子保護、児童虐待防止対策を含むすべての児童の福祉を支援する法律である。
1.× 医療的ケア児が在籍する学校への看護師の配置は、「児童福祉法」ではなく医療的ケア児支援法である。
・医療的ケア児支援法とは、人工呼吸器やたん吸引など日常的な医療的ケアが必要な子どもと家族を、国や自治体、学校などが支える責務を定めた法律である。安心して育つ環境と家族の負担軽減を目指すものである。
2.× 経済的に困窮した妊産婦の助産施設入所は、「母子保健法」ではなく児童福祉法である。
・母子保健法とは、母性、乳幼児の健康の保持および増進を目的とした法律である。母子保健に関する原理を明らかにするとともに、母性並びに乳児及び幼児に対する保健指導、健康診査、医療その他の措置を講じ、もって国民保健の向上に寄与することを目的として制定された法律である。各種届出は市町村長または特別区、指定都市の区長に届け出る。
・児童福祉法とは、児童の福祉を担当する公的機関の組織や、各種施設及び事業に関する基本原則を定める日本の法律である。児童が良好な環境において生まれ、且つ、心身ともに健やかに育成されるよう、保育、母子保護、児童虐待防止対策を含むすべての児童の福祉を支援する法律である。
3.× 20歳未満の飲酒の禁止は、「アルコール健康障害対策基本法」ではなく20歳未満の者の飲酒の禁止に関する法律である。
・アルコール健康障害対策基本法とは、不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となるため、その対策を総合的かつ計画的に推進することで、障害の発生、進行及び再発の防止を図り、あわせて健康障害を有する者等に対する支援の充実を図り、もって国民の健康を保護し、社会の安心の実現に寄与することを目的として制定された日本の法律である。
・20歳未満の者の飲酒の禁止に関する法律とは、20歳未満の者の飲酒を禁止し、親権者などに飲酒を制止する義務を課す法律である。酒類販売業者や飲食店は、20歳未満と知りながら酒を売ったり提供したりしてはならず、年齢確認などの措置も求められる。
4.〇 正しい。障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律〈障害者虐待防止法〉:市町村への通報義務なぜなら、障害者虐待防止法の第二十二条(使用者による障害者虐待に係る通報等)において、「使用者による障害者虐待を受けたと思われる障害者を発見した者は、速やかに、これを市町村又は都道府県に通報しなければならない」と記載されているため(※引用:「障害者虐待防止法」e-GOV法令検索様HPより)。
・障害者虐待防止法とは、障害者への虐待を防ぎ、早期発見・通報・保護につなげるための法律である。家庭、福祉施設、職場での虐待を対象とし、自治体の対応や養護者への支援も定めている。
32 廃棄物とその処理に関する記述で正しいのはどれか。(※不適切問題:解なし)
1.産業廃棄物は都道府県の責任で処理される。
2.在宅医療に伴う廃棄物は医療廃棄物として取り扱う。
3.事業活動に伴って生じる廃棄物は全て産業廃棄物として取り扱う。
4.使用済みの注射針は、専用廃棄容器を用いれば一般廃棄物とすることができる。
解答:なし
解説
1.× 産業廃棄物は、「都道府県」ではなく排出した事業者の責任で処理される。たとえば、病院や工場から出る産業廃棄物は、その病院・工場が責任をもって処理する。自ら処理するか、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託する。ちなみに、都道府県は、許可・監督・指導などに関わる。
2.× 在宅医療に伴う廃棄物は、「医療廃棄物」ではなく一般廃棄物として取り扱う。たとえば、在宅酸素療法のチューブ、CAPDバッグ、ガーゼ、紙おむつなどは、地域の分別ルールに従って一般廃棄物として扱われる。
3.× 事業活動に伴って生じる廃棄物は、全て産業廃棄物として取り扱う「わけではない」。なぜなら、産業廃棄物は、事業活動に伴って生じる廃棄物のうち、法律・政令で定められた種類に該当するため。廃棄物は大きく、一般廃棄物と産業廃棄物に分かれる。産業廃棄物以外の廃棄物は一般廃棄物である。
4.× 使用済みの注射針は、専用廃棄容器を「用いても」、「一般廃棄物」ではなく産業廃棄物として取り扱う。なぜなら、使用済み注射針は、針刺し事故や感染リスクがあるため。

(※図引用:「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」環境省HPより)
33 禁酒を指導されている患者が「禁酒できたらもっと健康的な生活になるね。自分は我慢強いところがあるからやれると思う」と話し、3週間禁酒を続けている。
患者の行動変容を促したのはどれか。
1.自己洞察
2.自己効力感
3.自己中心性
4.自己同一性
解答2
解説
自己効力感(セルフエフィカシー)とは、自分が行動しようと思っていること、変えようと思っている生活習慣などに対し、うまく達成できるという自信や確信のこと、自己効力感の理論はライフスタイル改善のプログラムに活用される。自己効力感を高める要因として、①成功体験、②代理的体験、③言語的説得、④生理的・情緒的状態(情緒的高揚)が挙げられる。
①成功体験:例えば禁煙できた日をカレンダーに一日ずつ×を書いていき、「1週間禁煙できた」と自信をつけること。
②代理的体験:同じような状況にある他者が目標を達成している様子から「自分にもできそうだ」と思うこと。
③言語的説得:自分自身や周囲の人からの言語的な賞賛や励ましのこと。
④生理的・情緒的状態(情緒的高揚):行動の変化を促すような情報に触れ気づきを得ることで行動変容への関心をもつこと。例えば、タバコを吸わなくなってから「イライラしにくくなったきがするな」と気づきをえることで、行動がさらに変わっていくことである。
1.× 自己洞察とは、”自分自身の体調、心の状態をどれだけ分かるか”で自分の性格や思考、感情傾向、など、自分についての洞察(自分の心、体の状態を把握する)を得ることをいう。
2.〇 正しい。自己効力感が該当する。患者は「禁酒できたらもっと健康的な生活になる」と禁酒の利益を理解し、「自分は我慢強いところがあるからやれると思う」と話している。これは、禁酒という行動を自分で実行できるという見通しをもっている状態である。
3.× 自己中心性とは、物事が自分にとってどう見えるかという視点から外界を認識するということである。常に認識の軸がいつも自分にある。2〜7歳ぐらいの時期である幼児期の子どもの多くは、「自分と相手では見ている位置が違うから、見える景色も違う」といった認識はまだ難しい。
4.× 自己同一性とは、心理学や社会学において、「自分は何者なのか」という概念をさす。思春期(青年期)の課題である。
34 臥床して右股関節と右膝関節を90度屈曲位にした図をAに示す。
Aの状態から右下肢を矢印の方向に動かしてBの状態になった。
このときの股関節の運動はどれか。

1.外旋
2.外転
3.内旋
4.内転
解答3
解説
1.× 外旋とは、大腿骨が外側へ回る運動である。
2.× 外転とは、下肢全体が身体の正中線から外側へ離れる運動である。
3.〇 正しい。内旋が、AからBへの股関節の運動である。なぜなら、内旋とは、大腿骨が内側へ回る運動であるため。
4.× 内転とは、下肢全体が身体の正中線へ近づく運動である。
35 Fowler〈ファウラー〉位で膝窩に枕を挿入する理由で正しいのはどれか。
1.頸部の前屈を防ぐ。
2.上半身のずれを防ぐ。
3.脊柱の生理的弯曲を保つ。
4.尖足を防ぐ。
解答2
解説
ファウラー位とは、45~60度の頭位挙上である。
1.× 頸部の前屈を防ぐことは、主に頭部や頸部の枕の高さ・位置によって調整する。
2.〇 正しい。Fowler〈ファウラー〉位で膝窩に枕を挿入する目的は、上半身のずれを防ぐことである。なぜなら、Fowler位では、上半身を挙上することで、重力によって身体が足元方向へずれやすくなるため。膝窩に枕を入れて膝関節を軽く屈曲させると、身体のずり落ちを防ぎやすくなる。
3.× 脊柱の生理的弯曲を保つには、頸部・背部・腰部の支持が重要である。
・脊柱の生理的弯曲とは、頸椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯、仙椎後弯といった自然なカーブのことである。
4.× 尖足を防ぐには、足関節背屈位に保つ支援が必要である。
・尖足とは、つま先が下を向いた状態、つまり足関節が底屈したまま固まる状態である。
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