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41 頭部の切創からの出血で選択する止血法はどれか。
1.止血帯法
2.タンポン法
3.間接圧迫止血法
4.直接圧迫止血法
解答4
解説
止血法は、①一次的止血法(緊急時の応急止血)と、②永久的止血法(完全止血を期待できる)に大別される。①一次的止血法には、主に間接圧迫と直接圧迫に分類される。間接圧迫止血法とは、出血部より中枢側の動脈を圧迫して、出血部の血流を遮断し止血する方法である。一方で、直接圧迫止血法とは、創部を直接圧迫する方法である。②永久的止血法として、血管結紮法・熱凝固による止血・局所止血剤による止血などを指し、医療機関での専門的な処置などがあげられる。
1.× 止血帯法とは、出血が激しい場合など、直接圧迫止血法でも効果がない場合に、止血帯を用いて、出血部より中枢側の動脈を圧迫して、出血部の血流を遮断し止血する方法である。神経などを痛める危険性があるため、安全かつ適切に実施できるよう、手当について十分習熟しておくことが必要である。
2.× タンポン法とは、出血部位にガーゼなどを詰めて圧迫し止血する直接圧迫法のひとつである。
3.× 間接圧迫止血法とは、出血部より中枢側の動脈を圧迫して、出血部の血流を遮断し止血する方法である。
4.〇 正しい。直接圧迫止血法は、頭部の切創からの出血で選択する止血法である。なぜなら、頭部の創部を直接押さえて血管を圧迫し、出血を止めるため。
・直接圧迫止血法とは、創部を直接圧迫する方法である。
42 在宅療養中の高齢者のケアマネジメントで正しいのはどれか。
1.サービス提供は専門職の判断を優先する。
2.高齢者本人はサービス担当者会議の構成員である。
3.インフォーマルサービスはサービス計画に入らない。
4.地域包括支援センターが施設サービス計画を作成する。
解答2
解説
ケアマネジメントとは、支援を必要な人やそのニーズと、それを満たすことができる社会資源とを結び付ける支援方法をいう。療養者のQOLを向上させるための多様なサービスを、個人個人に合わせてコーディネートすることで、介護保険は、利用者の意思・希望を尊重することが必要である。また、単にケアプランを立案し、サービスを提供するだけでなく、総合的・効率的・継続的に生活課題(ニーズ)の解決を図るという概念である。
1.× サービス提供は、「専門職の判断」ではなく利用者本人の意思・希望・選択を優先する。なぜなら、サービス内容について、本人・家族に説明し、同意を得る必要があるため。
2.〇 正しい。高齢者本人は、サービス担当者会議の構成員である。なぜなら、サービス担当者会議は、利用者および家族の参加を基本とし、ケアプラン原案に位置付けたサービス担当者を招集して行う会議であるため。サービス担当者会議では、利用者の状況、生活上の課題、ケアプラン原案の内容を共有し、各サービス担当者から専門的意見を得る。
3.× インフォーマルサービス「も」サービス計画に「入る」。なぜなら、居宅サービス計画には、介護保険給付の対象サービスだけでなく、保健医療サービス、福祉サービス、地域住民による自発的活動なども含めて記入するため。
・インフォーマルサービスとは、法律や制度に基づいて自治体や医療機関、介護事業所が提供するサービス(フォーマルサービス)ではなく、家族や友人、地域住民、NPO、ボランティアなどによって有償・無償を問わず提供されるサービスを指す。
4.× 「地域包括支援センター」ではなく施設の計画担当介護支援専門員が、施設サービス計画を作成する。
・地域包括支援センターとは、主に地域の高齢者の総合相談、権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援、介護予防支援などを担う施設である。要支援者の介護予防サービス計画の作成にかかわる。
・施設サービス計画とは、入所者の希望、アセスメント結果、家族の希望、サービス担当者会議などを踏まえ、施設内の計画担当介護支援専門員が作成する。
43 訪問看護指示書について正しいのはどれか。
1.訪問看護開始後に発行される。
2.使用中の医療機器が記載される。
3.訪問看護指示期間は最大5か月である。
4.訪問看護ステーションの管理者が交付できる。
解答2
解説
訪問看護とは、看護を必要とする患者が在宅でも療養生活を送れるよう、かかりつけの医師の指示のもとに看護師や保健師などが訪問して看護を行うことである。訪問看護師の役割として、主治医が作成する訪問看護指示書に基づき、健康状態のチェックや療養指導、医療処置、身体介護などを行う。在宅看議の目的は、患者が住み慣れた地域で自分らしく安心して生活を送れるように、生活の質(QOL)向上を目指した看護を提供することである。療養者とその家族の価値観や生活歴を重視し、その人らしさやQOLを考える。訪問看護の指示書には、①訪問看護指示書、②特別訪問看護指示書、③精神科訪問看護指示書などがある。②特別訪問看護指示書とは、「厚生労働大臣が定める疾病等」の療養者や指定された医療処置・管理が必要であると主治医が認める者などに交付される。医療保険が適用され、交付は原則として月1回まで、有効期間は14日である。③精神科訪問看護指示書とは、精神疾患のある利用者とその家族を対象とし、地域や家庭で療養上の援助・指導が必要であると主治医が認める場合に交付される。有効期間は6か月以内で、介護保険対象者であっても医療保険によるサービス提供となる。

(※ひな形引用:「訪問看護の様式:訪問看護指示書」ハピネス訪問看護ステーション様HPより)
1.× 訪問看護「開始後」ではなく開始前に発行される。なぜなら、訪問看護は、主治医の訪問看護指示書に基づいて実施されるため。
2.〇 正しい。使用中の医療機器が記載される。なぜなら、訪問看護では、在宅で使用している医療機器の管理や観察が重要な看護内容になるため。訪問看護指示書には、装着・使用医療機器等として、在宅酸素療法、人工呼吸器、気管カニューレ、留置カテーテル、経管栄養、中心静脈栄養、人工肛門などが記載される。様式上も「装着・使用医療機器等」の項目があります。
3.× 訪問看護指示期間は、「最大5か月」ではなく最長6か月である。指定訪問看護は主治医から交付を受けた訪問看護指示書に記載された有効期間内、6か月を限度として行う。
4.× 「訪問看護ステーションの管理者」ではなく主治医が交付できる。
・訪問看護指示書とは、医師が訪問看護ステーションに対し、利用者への訪問看護の実施を指示する文書である。病名、症状、必要な処置、留意点、指示期間などが記載され、看護師はこれに基づいて在宅での療養支援を行う。訪問看護を安全かつ適切に提供するために必要な書類である。
44 訪問看護師が利用者の手段的日常生活動作〈IADL〉を確認するための質問で正しいのはどれか。
1.「自分で洗濯ができますか」
2.「着替えは1人でできますか」
3.「ご飯は自分で食べられますか」
4.「1人でお風呂に入ることができますか」
解答1
解説
手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)とは、日常生活動作(ADL)のなかでも、道具を使う、段取りを考えて行うなど、複雑で判断力を要する身体活動のことである。
ADLは、①BADL(基本的日常生活動作)と、②IADL(手段的日常生活動作)に大別される。
①BADL:食事、排泄、入浴、整容など基本的な欲求を満たす身の回りの動作。
②IADL:買い物、洗濯、電話、服薬管理などの道具を用いる複雑な動作。
1.〇 正しい。「自分で洗濯ができますか」は、手段的日常生活動作〈IADL〉を確認するための質問である。なぜなら、洗濯は、手段的日常生活動作〈IADL〉であるため。
2.× 「着替えは1人でできますか」
3.× 「ご飯は自分で食べられますか」
4.× 「1人でお風呂に入ることができますか」
これらは、基本的日常生活動作(BADL)を確認するための質問である。なぜなら、着替え・食事・入浴は基本的日常生活動作(BADL)であるため。
45 Aさん(80歳、男性)は人工肛門造設術を受けて自宅に退院した。ストーマ管理のため、訪問看護を週に1回利用している。Aさんは電車で隣県に住んでいる孫に会いに行きたいと希望している。
Aさんの外出に向けた目標で最も適切なのはどれか。
1.食物繊維を避けた食事が摂れる。
2.装具が剝がれた場合に対処できる。
3.起こりやすい皮膚障害が理解できる。
4.装具交換に必要な物品の購入先がわかる。
解答2
解説
・Aさん(80歳、男性)
・人工肛門造設術を受けて自宅に退院した。
・ストーマ管理のため、訪問看護を週に1回利用している。
・希望:「電車で隣県に住んでいる孫に会いに行きたい」。
→ほかの選択肢の消去理由もあげられるようにしよう。
1.× 食物繊維を避けた食事が摂れることの優先度は低い。なぜなら、ストーマ造設後に食物繊維を一律に避ける必要はないため。外出に向けた目標として、外出時の最優先課題は装具トラブルへの対応である。
2.〇 正しい。装具が剝がれた場合に対処できる。なぜなら、外出中に装具が剝がれると、便漏れ、臭い、皮膚汚染、衣類汚染が起こり、外出継続が困難になるため。Aさんは、「電車で隣県に住んでいる孫に会いに行きたい」と希望している。自宅外では訪問看護師がすぐに対応できないため、Aさん自身が装具の剝がれや便漏れに対処できることが、安心して外出するための具体的な目標になる。
3.× 起こりやすい皮膚障害が理解できることの優先度は低い。なぜなら、外出中の急なトラブル対応能力そのものではないため。皮膚障害の理解は必要であるが、「孫に会いに行く」という外出目標に直結しにくい。
4.× 装具交換に必要な物品の購入先がわかることの優先度は低い。なぜなら、購入先がわかっていても、外出先で装具が剝がれたときに対処できるとは限らないため。Aさんは、「電車で隣県に住んでいる孫に会いに行きたい」と希望している。したがって、交換用装具と処理物品を携帯し、トイレで交換できれば、外出中の不安が減り、活動範囲を広げやすくなる。
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