【3問】チーム医療についての問題「まとめ・解説」

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※問題の引用:厚生労働省より

※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

MEMO

・まとめてもらいたい問題や希望、漏れがあったらコメントください。

・当HPに「キーワード検索」の機能がありますので、そちらも積極的にお使いください。

 

105回 午前

10 チーム医療で正しいのはどれか。

1.国家資格を持つ者で構成される。
2.リーダーとなる職種を固定する。
3.他施設との間で行うことはできない。
4.メンバー間で情報を共有して意思決定をする。

解答4

解説

チーム医療とは?

チーム医療とは、「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的 確に対応した医療を提供すること」と一般的に理解されている。チーム医療がもたらす具体的な効果としては、①疾病の早期発見・回復促進・重症化予 防など医療・生活の質の向上、②医療の効率性の向上による医療従事者の負担の軽減、③ 医療の標準化・組織化を通じた医療安全の向上、等が期待される。

(※引用:「チーム医療の推進について」厚生労働省HPより)

1.× 国家資格を持つ者に限定されていない。なぜなら、チーム医療のチームのメンバーには、患者と家族が含まれるため。さまざまな職種や立場、経験年数の者がチームを構成することにより、多種多様な意見交換が可能になる。
2.× リーダーとなる職種を固定する必要はない。なぜなら、患者それぞれ別々の課題や目標があるため。目標に応じて、専門性の高い専門職がチームリーダーになることが多い。例えば、主な課題が下肢の筋力低下であれば「理学療法士」が、低栄養状態であれば「管理栄養士」が選ばれる。つまり、チームリーダーの職種は固定することはなく、患者の抱える問題やチームを構成する専門職の役割により、最も適切な専門職がリーダーシップをとる。
3.× 他施設との間で行うことは「できない」のではなくできる。つまり、他施設との間で連携をとることが多い。なぜなら、切れ目のない医療の提供につながるため。他施設・多職種それぞれが連携・補完し合うことが大切である。
4.〇 正しい。メンバー間で情報を共有して意思決定をする。チーム医療とは、「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的 確に対応した医療を提供すること」と一般的に理解されている(※引用:「チーム医療の推進について」厚生労働省HPより)。

 

 

 

 

 

110回 午後

10 チーム医療で適切なのはどれか。

1.他施設との間で行うことはできない。
2.チームメンバー間で目標を共有する。
3.チームリーダーは看護師に固定する。
4.経験年数が同等の者でチームを構成する。

解答2

解説

チーム医療とは?

チーム医療とは、「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」と一般的に理解されている。チーム医療がもたらす具体的な効果としては、①疾病の早期発見・回復促進・重症化予防など医療・生活の質の向上、②医療の効率性の向上による医療従事者の負担の軽減、③ 医療の標準化・組織化を通じた医療安全の向上、等が期待される。(※引用:「チーム医療の推進について」厚生労働省HPより)

1.× 他施設との間でも行う。なぜなら、切れ目のない医療の提供につながるため。他施設・多職種それぞれが連携・補完し合うことが大切である。
2.〇 正しい。チームメンバー間で目標を共有する。チーム医療とは、「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」と一般的に理解されている(※引用:「チーム医療の推進について」厚生労働省HPより)。
3.× チームリーダーは看護師に固定する必要はない。なぜなら、患者それぞれ別々の課題や目標があるため。目標に応じて、専門性の高い専門職がチームリーダーになることが多い。例えば、主な課題が下肢の筋力低下であれば「理学療法士」が、低栄養状態であれば「管理栄養士」が選ばれる。つまり、チームリーダーの職種は固定することはなく、患者の抱える問題やチームを構成する専門職の役割により、最も適切な専門職がリーダーシップをとる。
4.× 経験年数が同等の者でチームを構成する必要はない。むしろ、さまざまな職種や立場、経験年数の者がチームを構成することにより、多種多様な意見交換が可能になる。

 

 

 

 

111回 午前

60 A君(小学6年生)は病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫の治療を続けていた。現在、肺転移があり終末期にある。呼吸障害のため鼻腔カニューレで酸素(2L/分)を吸入中である。A君の食事摂取量は減っているが意識は清明である。1週後に院内で卒業式が予定されている。A君は「卒業式に出席したい」と話している。
 看護師のA君への対応として適切なのはどれか。

1.両親に判断してもらおうと話す。
2.今の状態では出席は難しいと話す。
3.出席できるように準備しようと話す。
4.出席を決める前に体力をつけようと話す。

解答3

解説

本症例のポイント

・A君(小学6年生、骨肉腫:肺転移、終末期
・病院に併設された院内学級に通う。
・呼吸障害:鼻腔カニューレで酸素(2L/分)吸入中。
・食事摂取量:減少、意識:清明
・1週後の予定:院内での卒業式
・A君「卒業式に出席したい」と
→終末期看護の役割は、患者の残された時間の生活の質(QOL)を高め、その人らしいまっとうできるように援助を行うことである。患者が可能な限り前向きに生活できるような支援体制を提供するという。従来、医療・介護の現場では、終末期における治療の開始・中止・変更の問題は重要な課題のひとつである。疾病の根治を目的とせず延命のみを目的とした対症療法を一般的に延命治療と称し、人工呼吸・人工栄養(経管栄養)、人工透析などが含まれる。しかし、終末期患者では意思疎通の困難な場合も多く、患者の意思に反する治療(延命)になりかねない。治療・ケア内容に関する患者や家族の意思や希望を病状などに応じて繰り返し確認し、それを患者・家族・医療者で共有し、方針を見いだすことが非常に重要である。

1.× 両親に判断してもらおうと話すより優先度が高いものが他にある。終末期看護の役割は、患者の残された時間の生活の質(QOL)を高め、その人らしいまっとうできるように援助を行うことである。A君(小学6年生:12歳)は、自分で判断できる年齢である。
2.× 今の状態では出席は難しいと話す必要はない。なぜなら、看護師一人にその判断をくだす権限はないため。チーム医療であり、関係者と慎重に検討し判断すべきである。また、A君の「卒業式に出席したい」という思いを否定している。
3.〇 正しい。出席できるように準備しようと話す。A君「卒業式に出席したい」と希望しており、終末期看護の役割は、患者の残された時間の生活の質(QOL)を高め、その人らしいまっとうできるように援助を行うことである。仮に出席が困難と考えられても、
4.× 出席を決める前に体力をつけようと話す必要はない。なぜなら、A君の食事摂取量は減少しつつある終末期において、体力向上や身体機能の向上は見込めない可能性が高いため。無理な条件の提示は、生きる諦めにもつながりかねない。

 

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