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26 男性の健康診断受診者1,000人の総コレステロール値を20mg/dLずつの階級に分けて以下に示す。
第1四分位数が属する階級はどれか。

1.220mg/dL以上240mg/dL未満
2.200mg/dL以上220mg/dL未満
3.180mg/dL以上200mg/dL未満
4.160mg/dL以上180mg/dL未満
5.140mg/dL以上160mg/dL未満
解答4
解説
第1四分位数とは、データを小さい順に並べたとき、下から25%の位置にある値である。全体を4等分する境目のうち最初の値を指す。例えば点数の第1四分位数が40点なら、約25%の人が40点以下であることを意味する。

1.× 220mg/dL以上240mg/dL未満は、小さい順に並べたとき、701〜850番目に位置する。
2.× 200mg/dL以上220mg/dL未満は、小さい順に並べたとき、501~700番目に位置する。
3.× 180mg/dL以上200mg/dL未満は、小さい順に並べたとき、301~500番目に位置する。
4.〇 正しい。160mg/dL以上180mg/dL未満は、第1四分位数が属する階級である。160mg/dL以上180mg/dL未満は、小さい順に並べたとき、101~300番目に位置する。
第1四分位数は、データを小さい順に並べたとき、下から25%の位置にある値である。つまり、1,000人の場合、1,000 × 0.25 = 250なので、250番目の人がどの階級に入るかを見る。
累積度数は、
①140mg/dL未満:累積度数50
②140mg/dL以上160mg/dL未満:累積度数150
③160mg/dL以上180mg/dL未満:累積度数300
150番目までは、140〜160mg/dL未満までに含まれる。
151〜300番目までは、160〜180mg/dL未満に含まれる。
したがって、250番目は160mg/dL以上180mg/dL未満である。
5.× 140mg/dL以上160mg/dL未満は、小さい順に並べたとき、51~150番目に位置する。
27 地域包括支援センターが行う包括的・継続的ケアマネジメント支援業務はどれか。
1.高齢者の就労支援
2.高齢者虐待への対応
3.認知症初期集中支援
4.介護予防サービス計画の策定
5.地域の支援ネットワークの構築
解答5
解説
・地域包括支援センターとは、介護保険法に基づき各市町村によって設置されており、地域の高齢者の医療・福祉・介護・虐待など様々な事柄に関する相談窓口となっている。業務内容には、①総合相談支援、②権利擁護、③包括的・継続的マネジメント支援、④介護予防ケアマネジメント、⑤地域ケア会議の充実が挙げられる。地域包括支援センターの人員基準は、「第1号被保険者(65歳以上の高齢者)3000人~6000人ごとに、保健師、社会福祉士及び主任介護支援専門員(準ずる者を含む)を最低限それぞれ各1人」である。

(※図引用:「地域包括支援センターの業務」厚生労働省様HPより)
1.× 高齢者の就労支援は、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務の中心ではない。高齢者の就労支援は、生きがいづくり、社会参加、収入確保、介護予防の観点から重要である。例えば、シルバー人材センター、ハローワーク、自治体の就労支援事業などが関係する。
2.× 高齢者虐待への対応は、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務の中心ではない。高齢者虐待への対応は、高齢者の権利や安全を守る支援であり、地域包括支援センターの権利擁護業務に位置づけられる(※上図参照)。
3.× 認知症初期集中支援は、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務の中心ではない。認知症初期集中支援は、認知症が疑われる人や認知症の人に対して、早期に集中的な支援を行う認知症施策の一つである。例えば、認知症初期集中支援チームが関係する。
・認知症初期集中支援チームとは、複数の専門職が家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的(おおむね6ヶ月)に行い、自立生活のサポートを行うチームをいう。チームのメンバーには、保健師・看護師・社会福祉士・介護福祉士などの専門職と専門医が含まれる。
4.× 介護予防サービス計画の策定は、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務の中心ではない。なぜなら、介護予防サービス計画は、要支援者などに対して介護予防サービスを適切に利用できるよう作成する計画であり、介護予防ケアマネジメント業務である。
5.〇 正しい。地域の支援ネットワークの構築は、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務に該当する。なぜなら、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務は、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるよう、地域の関係機関による支援ネットワークを構築し、ケアマネジメントを支える業務であるため。
28 ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症および後天性免疫不全症候群〈AIDS〉について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症は4類感染症である。
2.エイズ治療拠点病院が各都道府県に1か所ずつ設置されている。
3.12月1日は世界保健機関〈WHO〉によって世界エイズデーと定められている。
4.エイズ・ピア・エデュケーションはエイズ診療を行う医療機関の従事者を対象に実施される。
5.感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づき後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針が策定されている。
解答3・5
解説
後天性免疫不全症候群とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって引き起こされる感染症である。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は主に血液や性行為を通じて感染する。ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症に対する治療法は飛躍的に進歩しており早期に発見することでエイズの発症を予防できるようになってきている。しかし、治療を受けずに自然経過した場合、免疫機能の低下により様々な障害が発現する。
1.× ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉感染症は、「4類感染症」ではなく5類感染症である(※解説下参照)。
2.× エイズ治療拠点病院が、各都道府県に1か所ずつ設置されている「という基準はない」。むしろ、エイズ治療拠点病院は全国に多数設置されている。
・エイズ治療拠点病院とは、HIV感染者やエイズ患者に対して、専門的な医療や相談支援を提供するために国が指定した医療機関である。検査・治療・精神的ケアなどを総合的に行い、地域の中核として感染症対策にも貢献している。
3.〇 正しい。12月1日は、世界保健機関〈WHO〉によって「世界エイズデー」と定められている。
・世界エイズデーとは、WHOが1988年に制定し、毎年12月1日を中心に世界各国で啓発活動が行われる日である。例えば、HIV感染症・AIDSに関する正しい知識の普及、検査の啓発、患者・感染者への差別や偏見の解消を目的としたキャンペーンが行われる。
4.× エイズ・ピア・エデュケーションは、「エイズ診療を行う医療機関の従事者」ではなく同じ立場や世代の仲間同士を対象に実施される。
・ピアエデュケーション(peer education:仲間教育)とは、あるテーマについて正しい知識・スキル・行動を同世代の仲問で共有する健康教育である。ある課題を解決するために必要な知識、技術や行動についての、対象者にとって身近な存在であるものによる教育である。例えば、 「同年代のアルコール依存症経験者が、飲酒量の減らしかたについて話した。」、 「好き嫌いを克服したこどもが、同じクラスの仲間に対して苦手な野菜を食べられるようになった理由を説明した。」などである。
5.〇 正しい。感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づき、後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針が策定されている。
・特定感染症予防指針とは、国が特に総合的な予防施策を要する感染症について、原因究明、発生・まん延防止、医療提供、研究開発、国際連携などの方向性を定め、公表する指針である。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症予防法、感染症法、感染症新法)は、感染症の予防および感染症患者に対する医療に関する措置について定めた日本の法律である。平成10年(1998年)に制定された。主な内容は、①1~5類感染症の分類と定義、②情報の収集・公表、③感染症(結核を含む)への対応や処置。
【「感染症法」の対象となる感染症】
①1類感染症(7疾患:エボラ出血熱 ・クリミア・コンゴ出血熱・痘そう(天然痘) ・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱)
対応:原則入院・消毒等の対物措置(例外的に建物への措置,通行制限の措置も適用対象とする)
②2類感染症(6疾患:・急性灰白髄炎(ポリオ)・結核 ・ジフテリア ・重症急性呼吸器症候群(SARS)・特定鳥インフルエンザ(H5N1, H7N9) ・中東呼吸器症候群(MERS))
対応:状況に応じて入院・消毒等の対物措置
③3類感染症(5疾患:・コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症(0157等)・腸チフス ・パラチフス)
対応:・特定職種への就業制限・消毒等の対物措置
④4類感染症(44疾患:※一部抜粋。・E型肝炎・A型肝炎 ・黄熱・Q熱・狂犬病・チクングニア熱・鳥インフルエンザ(特定鳥インフルエンザを除く)・炭疽 ・ボツリヌス症 ・マラリア ・野兎病・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)・デング熱・ジカウイルス感染症・日本脳炎・その他感染症(政令で指定))
対応:・感染症発生状況の情報収集、分析とその結果の公開,提供・媒介動物の輸入規制・消毒等の対物措置
⑤5類感染症(46疾患:※一部抜粋。・インフルエンザ(鳥インフルエンザ・新型インフルエンザ等感染症を除く)・ウイルス性肝炎(E型・A型を除く)・クリプトスポリジウム症・後天性免疫不全症候群(AIDS)・性器クラミジア感染症 ・梅毒・麻疹・百日咳・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症・その他感染症(省令で指定))
対応:・感染症発生状況の情報収集、分析とその結果の公開情報提供
29 学校保健活動で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.学校における救急処置は応急的なものである。
2.学校保健委員会の運営は養護教諭が実施する。
3.保健指導は学習指導要領に基づいて実施する。
4.学校安全計画は学校保健計画に含めて策定される。
5.定期の学校環境衛生検査は学校薬剤師が実施する。
解答1・5
解説
学校保健安全法は、主に①学校保健、②学校安全の体制、③健康診断などを定めている。
1.〇 正しい。学校における救急処置は、応急的なものである。なぜなら、学校で行う救急処置は、児童生徒のけがや急病に対して、医療機関受診や保護者への引き渡しまでの間に行う一時的な対応であるため。学校保健安全法でも、学校は救急処置、健康相談、保健指導を行う際に、必要に応じて地域の医療機関などと連携するよう努めるとされている。
2.× 学校保健委員会の運営は、「養護教諭」ではなく保健主事が実施する。
・養護教諭とは、主に、小・中・高校に配属されている「保健室の先生」のことである。 学校でケガをしたり体調を崩したりしたとき、保健室に行くと対応してくれるのが養護教諭である。養護教諭がいることで、生徒たちが安心して学校に通える環境が整えられている。
・学校保健委員会とは、学校保健計画や学校安全計画などを協議し、学校における健康づくりを推進する組織である。メンバーは教職員のほか、保護者代表や保健センター、防災関係組織などが含まれており、地域との連携を推進する役割をもつ。
3.× 保健指導は、「学習指導要領」ではなく学校保健安全法(学校保健計画や児童生徒の個別の健康課題)に基づいて実施する。
・学校保健安全法とは、学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るための法律である。主に①学校保健、②学校安全の体制、③健康診断などを定めている。
・学習指導要領とは、全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めているものをさす。学習指導要領では、小学校、中学校、高等学校等ごとに、それぞれの教科等の目標や大まかな教育内容を定めている。
4.× 学校安全計画は、学校保健計画に「含めて策定されない」。なぜなら、健康教育の三つの柱として、①保健教育には学校保健計画、②安全教育には学校安全計画、③食育には食に関する指導の全体計画が対応して整理されているため。
①学校保健計画には、健康診断、健康相談、保健指導、環境衛生検査などが含まれる。
②学校安全計画には、通学安全、生活安全、災害安全、防犯、防災訓練、安全点検などが含まれる。
5.〇 正しい。定期の学校環境衛生検査は、学校薬剤師が実施する。
・学校環境衛生検査とは、学校保健安全法に基づく学校環境衛生基準に沿い、教室の換気・照明・騒音、飲料水、清潔、プールなどを調べ、児童生徒等の健康で安全な学習環境を保つための検査である。
・学校医の主な業務は、①学校保健計画・学校安全計画立案への参与、②必要に応じ、保健管理に関する専門的事項の指導、③健康相談、④保健指導、⑤学校の環境衛生の維持および改善の指導・助言、⑥定期、臨時の環境衛生検査への従事、⑦学校で使用する医薬品、毒物、保健管理に必要な用具および材料の管理に関する必要な助言と指導などである。
30 令和5年の労働災害による死傷者数(休業4日以上)について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.業種別では建設業が最も多い。
2.死傷者数は20万人を超えている。
3.年齢別では60歳以上が約3割を占める。
4.事故の型別では「はさまれ・巻き込まれ」が最も多い。
5.事業場の規模別では100人未満の事業場が7割以上を占める。
解答3・5
解説
1.× 業種別では、「建設業」ではなく建設業が最も多い。業種別では、件数の多い順に、製造業27,194人(対前年比500人・1.9%増)、商業21,673人(同29人・0.1%減)、保健衛生業18,786人(同1,549人・9.0%増)、陸上貨物運送事業が16,215人(同365人・2.2%減)となった(※引用:「令和5年の労働災害発生状況を公表」厚生労働省様HPより)。
2.× 死傷者数は、20万人を超えて「いない」。なぜなら、令和5年の労働災害による休業4日以上の死傷者数は135,371人であるため。3年連続で増加となっている(※データ引用:「令和5年の労働災害発生状況を公表」厚生労働省様HPより)。
3.〇 正しい。年齢別では60歳以上が約3割を占める。なぜなら、令和5年の休業4日以上の死傷者数に占める60歳以上の割合は29.3%であるため。高年齢労働者では、加齢に伴う筋力低下、バランス能力低下、視力低下、反応速度の低下などにより、転倒や墜落・転落のリスクが高くなる。
4.× 事故の型別では「はさまれ・巻き込まれ」ではなく「転倒」が最も多い。次いで、腰痛などの「動作の反動・無理な動作」、それについで「墜落・転落」である。
5.〇 正しい。事業場の規模別では、100人未満の事業場が7割以上を占める。なぜなら、小規模事業場では、安全衛生担当者の配置、リスクアセスメント、作業手順書の整備、安全教育、転倒防止対策などが十分でないことがあるため。
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