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71 看護職員の交代勤務で正しいのはどれか。
1.サーカディアンリズムは保たれる。
2.メンタルヘルスへの影響は少ない。
3.2交代制より3交代制を採用する施設が多い。
4.2交代制における夜勤中の仮眠が推奨されている。
解答4
解説
交替勤務性睡眠障害とは、シフトワーカー症候群ともいい、夜勤や早朝勤務など不規則な勤務時間により、体内時計と睡眠時間がずれて起こる睡眠障害である。眠りたい時間に眠れない、仕事中に強い眠気が出る、疲れが取れにくいなどの症状がみられる。生活リズムの調整や光の管理、休息の確保が重要である。
1.× サーカディアンリズムは、保たれる「と断言しにくい」。なぜなら、夜勤や不規則な勤務により、昼に活動し夜に眠るというサーカディアンリズム(概日リズム)が乱れやすいため。
・サーカディアンリズムとは、約24時間周期で変動する体内時計のことである。睡眠・覚醒、体温、ホルモン分泌などに関係する。
2.× メンタルヘルスへの影響は、少ない「と断言しにくい」。なぜなら、夜勤・交代勤務では、夜勤や不規則な勤務により、睡眠不足や疲労が蓄積し、ストレスや抑うつ、不安につながりやすいため。交代勤務では、身体的疲労だけでなく、生活リズムの乱れ、家族や友人との時間の取りにくさ、休日の質の低下などが生じる。
3.× 逆である。「3交代制」より「2交代制」を採用する施設が多い。約8割を2交代制が占めている。
・2交代制は、日勤と夜勤の2区分で勤務する形態である。夜勤時間が長くなりやすい一方、夜勤回数は少なくなる傾向がある。
・3交代制は、日勤・準夜勤・深夜勤に分ける形態である。1回の勤務時間は短くなりやすいが、勤務交代が頻回になり、生活リズムが乱れやすい面もある。
4.〇 正しい。2交代制における夜勤中の仮眠が推奨されている。なぜなら、2交代制の夜勤は、長時間勤務になりやすく、仮眠によって眠気・疲労・注意力低下を軽減できるため。
72 災害救助法について正しいのはどれか。
1.災害障害見舞金の支給がある。
2.救助の種類に助産は含まれない。
3.救助に要する費用は国が全額負担する。
4.目的は災害を受け又は受ける恐れのある者の保護と社会の秩序の保全である。
解答4
解説
災害救助法とは、災害に際して、国が地方自治体、日本赤十字社などと国民の協力のもとに、応急的に必要な救助を行い、被災者の保護と社会の秩序の保全を図ることを目的とした法律である。
【救助の種類】
①避難所および応急仮設住宅の供与
②炊き出しその他による食品の給与および飲料水の供給
③被服、寝具その他生活必需品の給与または貸与
④医療および助産
⑤被災者の救出
⑥被災した住宅の応急修理
⑦生業に必要な資金,器具または資料の給与または貸与
⑧学用品の給与
1.× 災害障害見舞金の支給があるのは、「災害弔慰金の支給等に関する法律」に基づく制度である。
・災害弔慰金の支給等に関する法律とは、災害弔慰金の支給に関する日本の法律である。1967年8月に発生した羽越豪雨をきっかけに、1973年成立した。
・災害障害見舞金とは、災害による負傷または疾病により障害を負った住民に支給されるものである。ちなみに、災害弔慰金の支給等に関する法律とは、災害により死亡した者の遺族に対して支給する災害弔慰金、災害により精神又は身体に著しい障害を受けた者に対して支給する災害障害見舞金及び災害により被害を受けた世帯の世帯主に対して貸し付ける災害援護資金について規定するものとする。
2.× 救助の種類に助産「も含まれる」。なぜなら、災害救助法による救助の種類には「医療・助産」が明記されているため(※上参照)。根拠として、災害救助法の第四条(救助の種類等)に明記されている。
3.× 救助に要する費用は国が、「全額」ではなく50%、80%、90%と段階的に負担する。なぜなら、災害救助法の第21条(国庫負担)に記載されているため。
4.〇 正しい。目的は、災害を受け又は受ける恐れのある者の保護と社会の秩序の保全である。
【災害救助法の第一条(目的)】
この法律は、災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、国が地方公共団体、日本赤十字社その他の団体及び国民の協力の下に、応急的に、必要な救助を行い、災害により被害を受け又は被害を受けるおそれのある者の保護と社会の秩序の保全を図ることを目的とする。
73 4人部屋に入院中のAさん(外国籍)は3日後に手術予定である。Aさんは1日3回、決まった時間に毎日病室でお祈りをしている。看護師が訪室したところ、同室のBさんから「お祈りの声が気になってゆっくり休めない」と相談された。
看護師の対応で適切なのはどれか。
1.Bさんに有料個室への転室を勧める。
2.Aさんにお祈りは手術当日に行うよう説明する。
3.同室者全員に病室の環境のアンケート調査を行う。
4.Aさんに病室とは別にお祈りのための場所を準備する。
解答4
解説
・4人部屋に入院中のAさん(外国籍):3日後に手術予定。
・Aさん:1日3回、決まった時間に毎日病室でお祈り。
・同室のBさんから「お祈りの声が気になってゆっくり休めない」と。
→ほかの選択肢が消去できる理由もあげられるようにしよう。
1.× Bさんに有料個室への転室を勧めるより優先されるものがほかにある。なぜなら、問題の原因をBさんだけに負担させる対応となっているため。AさんとBさん双方の権利や療養環境を調整する対応が望ましい。
2.× Aさんにお祈りは手術当日に行うよう説明する「必要はない」。なぜなら、Aさんのお祈りは、毎日決まった時間(1日3回)決まっており、宗教的・精神的に重要な生活習慣であるため。信仰に基づく習慣である可能性がある。
3.× 同室者全員に病室の環境のアンケート調査を行う「必要はない」。なぜなら、Bさんの困りごとはすでに明確であり、まず必要なのは具体的な環境調整であるため。
4.〇 正しい。Aさんに病室とは別にお祈りのための場所を準備する。なぜなら、Aさんの宗教的習慣を尊重しながら、Bさんの休息できる療養環境も守ることができるため。これは、どちらか一方を我慢させるのではなく、双方の権利とニーズを調整する対応である。
74 細胞内に受容体があるホルモンはどれか。
1.インスリン
2.アドレナリン
3.オキシトシン
4.プロラクチン
5.テストステロン
解答5
解説
ホルモンは、①ペプチドホルモン、②ステロイドホルモン、③アミン・アミノホルモン、④糖タンパクホルモン、⑤その他の5つ分類される。
①ペプチドホルモンとは、成長ホルモン・インスリンなど大部分のホルモンが含まれる。
②ステロイドホルモンとは、副腎皮質ホルモンの他に性腺ホルモンも含まれる。コレステロールを原料として作られたステロイド骨格をもつホルモンである。
③アミン・アミノホルモンとは、副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)、甲状腺ホルモンがある。
1.× インスリンの受容体は、細胞膜にある。なぜなら、インスリンはペプチドホルモンであり、脂質二重層でできた細胞膜を自由に通過できないため。
・インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンの一種で、①血糖低下、②脂肪合成の作用がある。
2.× アドレナリンの受容体は、細胞膜にある。なぜなら、アミン・アミノホルモン(カテコールアミン)であり、水溶性が高く、細胞膜を自由に通過できないため。
・アドレナリンとは、腎臓の上にある副腎髄質で合成・分泌されるホルモンである。主な作用は、心拍数や血圧上昇などがある。自律神経の交感神経が興奮することによって分泌が高まる。
3.× オキシトシンの受容体は、細胞膜にある。なぜなら、インスリンはペプチドホルモンであり、脂質二重層でできた細胞膜を自由に通過できないため。
・オキシトシンとは、視床下部で合成され、脳下垂体後葉から分泌される。乳汁射出、子宮収縮作用がある。また、分娩開始前後には分泌が亢進し、分娩時に子宮の収縮を促し、胎児が下界に出られるように働きかける。
4.× プロラクチンの受容体は、細胞膜にある。なぜなら、インスリンはペプチドホルモンであり、脂質二重層でできた細胞膜を自由に通過できないため。
・プロラクチンとは、乳腺刺激ホルモンともいい、脳の下垂体前葉から分泌され、妊娠すると高くなり乳腺を成長させ乳汁産生を行う。一般的に出産後など授乳期間中において、乳頭の刺激で高くなり乳汁を分泌する。
5.〇 正しい。テストステロンは、細胞内に受容体があるホルモンである。なぜなら、テストステロンは、脂溶性のステロイドホルモンであり、細胞膜を通過して細胞内の受容体に結合するため。
・テストステロンとは、男子の第二次性徴に最も関与するホルモンである。アンドロゲン(雄性ホルモン、男性ホルモン)とは、ステロイドの一種で、生体内で働いているステロイドホルモンのひとつである。アンドロゲンにはテストステロンとジヒドロテストステロン (dihydrotestosterone;DHT)があり、精巣の分化、機能、組織形成、さらに内性器・外性器の形成に重要な役割を果たす。
75 体液について正しいのはどれか。
1.血漿は細胞内液である。
2.間質液は細胞外液である。
3.リンパは細胞内液である。
4.体液は体重の30%である。
5.細胞外液の方が細胞内液より多い。
解答2
解説
・細胞内液とは、細胞の中にある水分のことである。
・細胞外液とは、血液など細胞の外にある水分のことである。
1.× 血漿は、「細胞内液」ではなく細胞外液である。なぜなら、血漿は、血管内に存在する細胞外液であるため。
・血漿とは、血液から赤血球・白血球・血小板などの血球成分を除いた液体成分である。
2.〇 正しい。間質液は、細胞外液である。なぜなら、間質液は、細胞と細胞の間に存在する液体であり、細胞の外にある体液であるため。
・間質液とは、多細胞生物の組織において細胞を浸す液体であり、細胞外液のうち血液とリンパ管の中を流れるリンパ液を除く体液である。
3.× リンパは、「細胞内液」ではなく細胞外液である。なぜなら、リンパは、リンパ管内を流れる液体であり、細胞の内部に存在する液体ではないため。
・リンパ液とは、血管から染み出した血漿やタンパク質の成分などが、毛細リンパ管に再吸収されたものである。働きとして、老廃物の回収などの働きがある。
4.× 体液は、体重の「30%」ではなく60%である。
・人体は体重の約60%が水分(体液)で占められており、①細胞内液(40%)に、②細胞外液(20%)として分けられる。そのうち②細胞外液の内訳としては、細胞間質(間質液):15%、血管内(血漿):5%となる。
5.× 逆である。「細胞内液」の方が「細胞外液」より多い。なぜなら、体液の約2/3は細胞内液、約1/3は細胞外液であるため。
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