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次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(75歳、男性)は妻(70歳)と2人で暮らしている。日中は本を読んで過ごすことが多い。2か月前からAさんは、椅子から立ち上がる時にバランスを崩すことや「寝室に女の子がいる」と言うことがあった。また、就寝後、夜間に大きな声で「おーい」と叫んで手を振る行動が継続してみられるようになった。心配になった妻がAさんと病院を受診し、初期のレビー小体型認知症と診断された。Aさんは要介護認定の申請をし、要支援1と認定された。
101 診断から1か月後の外来受診時に、Aさんの妻から看護師に「夫は夜8時くらいに入浴しますが、最近、入浴時にふらつくことがあるそうです。ふらついた時は壁や浴槽の端に手をついてバランスをとっていると聞きました。夫が安全に入浴するにはどうすればよいか教えてほしいです」と相談があった。
看護師のAさんの妻への助言で適切なのはどれか。
1.「お風呂場に手すりを付けましょう」
2.「奥さんが入浴を手伝ってあげてください」
3.「バスマットは床と異なる色にしましょう」
4.「入浴前に1時間以上の睡眠をとりましょう」
解答1
解説
・Aさん(75歳、男性、初期のレビー小体型認知症、要支援1)
・2人暮らし:妻(70歳)
・日中は本を読んで過ごすことが多い。
・1か月後:Aさんの妻「夫は夜8時くらいに入浴しますが、最近、入浴時にふらつくことがあるそうです。ふらついた時は壁や浴槽の端に手をついてバランスをとっていると聞きました。夫が安全に入浴するにはどうすればよいか教えてほしいです」と相談があった。
→レビー小体型認知症とは、Lewy小体が広範な大脳皮質領域で出現することによって、①進行性認知症と②パーキンソニズムを呈する病態である。認知機能の変動・動揺、反復する幻視(人、小動物、虫)、パーキンソニズム、精神症状、REM睡眠型行動異常症、自律神経障害などが特徴である。実際にはいない人が見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする異常言動などの症状が特徴的である。頭がはっきりしたり、ボーッとしたり、日によって変動することもある。レビー小体型認知症そのものを治す治療はなく、現状では症状に対する薬を使用して効果をみる。抗精神薬による精神症状のコントロールと抗パーキンソン病薬による運動症状の改善、自律神経障害に対しての血圧コントロールなどがある。
1.〇 正しい。「お風呂場に手すりを付けましょう」と伝える。なぜなら、Aさんは、入浴時にふらつき、壁や浴槽の端に手をついてバランスを取っているため。浴室は、床が濡れて滑りやすく、立ち座り・またぎ動作・方向転換が多いため、転倒リスクが高い場所である。
2.× 「奥さんが入浴を手伝ってあげてください」と伝えるより優先されるものが他にある。なぜなら、Aさんは、要支援1であり、現時点では「介助する段階」と判断できないため。また、Aさんは「ふらつくことがある」と言っており、奥さん(70歳)の介助量の負担も考えなければならない。
3.× 「バスマットは床と異なる色にしましょう」と伝えるより優先されるものが他にある。なぜなら、Aさんの主な問題は、色の識別ではなく、入浴時のふらつきと支持物の不足であるため。
4.× 「入浴前に1時間以上の睡眠をとりましょう」と伝えるより優先されるものが他にある。なぜなら、入浴前の1時間以上の睡眠が、入浴時のふらつき予防に直接関連性は低いため。むしろ、入浴前に1時間以上眠ることは、夜間の睡眠リズムを乱す可能性がある。
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(75歳、男性)は妻(70歳)と2人で暮らしている。日中は本を読んで過ごすことが多い。2か月前からAさんは、椅子から立ち上がる時にバランスを崩すことや「寝室に女の子がいる」と言うことがあった。また、就寝後、夜間に大きな声で「おーい」と叫んで手を振る行動が継続してみられるようになった。心配になった妻がAさんと病院を受診し、初期のレビー小体型認知症と診断された。Aさんは要介護認定の申請をし、要支援1と認定された。
102 診断から4か月後、病院受診時にAさんは、外来看護師に「最近、歩こうとすると足が前に出ないことがありますが、地域の行事に参加して、いろいろな人と交流しながら、妻との生活を続けたいです。今できていることを維持するために、運動が効果的と聞きました。何か方法はありますか」と話した。
外来看護師の助言として最も適切なのはどれか。
1.「毎日、散歩に行きましょう」
2.「家の中で運動できるサービスがありますよ」
3.「次回の受診時に医師に相談してみましょう」
4.「介護予防通所リハビリテーションが利用できますよ」
解答4
解説
・Aさん(75歳、男性、初期のレビー小体型認知症、要支援1)
・2人暮らし:妻(70歳)
・日中は本を読んで過ごすことが多い。
・4か月後:Aさん「最近、歩こうとすると足が前に出ないことがありますが、地域の行事に参加して、いろいろな人と交流しながら、妻との生活を続けたいです。今できていることを維持するために、運動が効果的と聞きました。何か方法はありますか」と話した。
→レビー小体型認知症とは、Lewy小体が広範な大脳皮質領域で出現することによって、①進行性認知症と②パーキンソニズムを呈する病態である。認知機能の変動・動揺、反復する幻視(人、小動物、虫)、パーキンソニズム、精神症状、REM睡眠型行動異常症、自律神経障害などが特徴である。実際にはいない人が見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする異常言動などの症状が特徴的である。頭がはっきりしたり、ボーッとしたり、日によって変動することもある。レビー小体型認知症そのものを治す治療はなく、現状では症状に対する薬を使用して効果をみる。抗精神薬による精神症状のコントロールと抗パーキンソン病薬による運動症状の改善、自律神経障害に対しての血圧コントロールなどがある。
1.× 「毎日、散歩に行きましょう」と伝えるより優先されるものが他にある。なぜなら、Aさんには「歩こうとすると足が前に出ない」というすくみ足があり、転倒リスクが高いため。
・すくみ足とは、歩き出そうとしても足が床に貼りついたように前へ出にくくなる症状である。
2.× 「家の中で運動できるサービスがありますよ」と伝えるより優先されるものが他にある。なぜなら、Aさんの希望は、「地域の行事に参加し、人と交流しながら妻との生活を続けたい」としているため。したがって、Aさんの目標は「在宅で運動すること」だけでなく、「地域参加を続けること」である。
3.× 「次回の受診時に医師に相談してみましょう」と伝えるより優先されるものが他にある。なぜなら、Aさんの相談を一方的に終わらせている印象を与えかねないため。看護師は、本人の希望と介護保険の認定状況を踏まえ、利用できるサービスを具体的に情報提供する役割がある。例えば、今回のケースでは、外来看護師としては、介護予防通所リハビリテーションや地域包括支援センター、介護支援専門員への相談につなげることがより実践的である。
4.〇 正しい。「介護予防通所リハビリテーションが利用できますよ」と伝える。なぜなら、Aさんは要支援1であり、介護予防通所リハビリテーションの対象であるため。介護予防通所リハビリテーションにより、Aさんの希望の身体機能維持、転倒予防、社会参加の継続を支援できる。
・介護予防通所リハビリテーションとは、要支援者に対して要介護状態になることをできる限り防ぐ(発生を予防する)、あるいは状態がそれ以上悪化しないようにすることを目的とし、介護老人保健施設・病院等への通所で行われる理学療法、作業療法などのリハビリテーションを行うものである。
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次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aちゃん(10歳、女児)は両親と3人で暮らしている。3歳の時に気管支喘息と診断された。6歳までは喘息発作で年に1回は入院していたが、8歳から発作を起こすことはなくなり、定期受診が必要なくなった。ダニとハウスダストに感作がある。
103 本日Aちゃんは、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。夜「苦しくて眠れない」と訴え、母親とともに救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。救急外来受診時のバイタルサインは、体温36.6℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉93%であった。Aちゃんの気管支喘息の発作強度はどれか。
1.小発作
2.中発作
3.大発作
4.呼吸不全
解答2
解説
・Aちゃん(10歳、女児、3歳:気管支喘息)
・本日:学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。
・夜「苦しくて眠れない」と訴える。
・口元での喘鳴が著明、問診すると途切れ途切れに話した。
・バイタルサイン:体温36.6℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、SpO2:93%。

(※図引用:「気管支喘息発作」呼吸器内科 藤井 一彦より)
本症例は、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)93%、問診すると途切れ途切れに話したことから、選択肢2.中発作が正しい。
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aちゃん(10歳、女児)は両親と3人で暮らしている。3歳の時に気管支喘息と診断された。6歳までは喘息発作で年に1回は入院していたが、8歳から発作を起こすことはなくなり、定期受診が必要なくなった。ダニとハウスダストに感作がある。
104 救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われたが、吸入後も呼吸数32/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉94%(room air)だったため、入院することになった。入院後、鼻カニューレによる酸素投与と点滴静脈内注射が開始され、1日3回のステロイド薬の静脈内注射と1日4回の気管支拡張薬の吸入が開始された。
翌日のバイタルサインは体温36.8℃、呼吸数22/分、心拍数94/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)で、酸素投与が中止された。聴診で喘鳴が聴取された。Aちゃんは「楽になった。お腹がすいた」などと勢いよく話し、笑顔が見られるようになった。
このときのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。
1.排痰を促す。
2.胸式呼吸を促す。
3.水分摂取を制限する。
4.食事はとろみ食にする。
解答1
解説
・Aちゃん(10歳、女児、3歳:気管支喘息)
・救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われた。
・吸入後も呼吸数32/分、SpO2:94%で、入院する。
・入院後:鼻カニューレによる酸素投与と点滴静脈内注射が開始された。
・1日3回のステロイド薬の静脈内注射、1日4回の気管支拡張薬の吸入が開始。
・翌日:体温36.8℃、呼吸数22/分、心拍数94/分、SpO2:97%、酸素投与は中止。
・聴診:喘鳴が聴取。
・Aちゃん「楽になった。お腹がすいた」などと勢いよく話し、笑顔が見られる。
→ほかの選択肢の消去理由もあげられるようにしよう。
1.〇 正しい。排痰を促す。なぜなら、本症例はまだ喘鳴が聴取されるため。
・喘鳴とは、狭くなった気管や気管支を無理に通る空気でのどが笛のように鳴っている状態で、「ゼーゼー・ヒューヒュー」という異常な呼吸音が連続的に発生する。気管支喘息の発作や異物誤飲などによって起こる。気管支喘息で喘鳴が起こると、痰の分泌が盛んになって気道を塞ぎ、呼吸困難となる。
2.× 「胸式呼吸」ではなく、腹式呼吸を促す。なぜなら、腹式呼吸は、より少ないエネルギーで効率的な呼吸ができるため。
・胸式呼吸では、ぜん息発作時には空気中の酸素を吸ったり、肺の中の二酸化炭素をはき出すことが十分にできなくなる。
・腹式呼吸とは、無駄なエネルギーを使わない効率的かつ効果的な横隔膜を使う呼吸法で、発作時に行う最も適した呼吸法である。ちなみに、胸式呼吸とは、肋間筋の働きで胸郭を広げることによって行う呼吸運動である。
3.× 水分摂取を「制限する」のではなく促す。なぜなら、気管支喘息の発作時、呼吸がはやくなり体から水分がどんどん出て行くため、脱水のリスクが上昇するため。また、脱水が進むと、気道分泌物がさらに濃く粘稠性(粘りけがあること)が高まり、呼吸がしにくくなる。
4.× 食事はとろみ食にする「必要はない」。なぜなら、Aちゃんには嚥下障害や誤嚥リスクを示す情報がないため。とろみ食は、飲み込みが難しい人や誤嚥しやすい人に用いる食事形態である。
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aちゃん(10歳、女児)は両親と3人で暮らしている。3歳の時に気管支喘息と診断された。6歳までは喘息発作で年に1回は入院していたが、8歳から発作を起こすことはなくなり、定期受診が必要なくなった。ダニとハウスダストに感作がある。
105 Aちゃんの咳嗽は軽快し、全身状態も良好で退院が決定した。Aちゃんに学校での生活状況を確認すると「最近、喘息発作はなかったけど、体育の時は咳が出たり苦しくなったりすることが時々あった」と話した。そのため、Aちゃんと母親に、退院後も抗アレルギー薬の内服と副腎皮質ステロイド薬の吸入を続けるよう医師が説明した。
看護師のAちゃんに対する退院後の生活についての指導で適切なのはどれか。
1.「風邪が流行ったら学校を休みましょう」
2.「咳が出なくなったら薬はやめましょう」
3.「咳が出なくても体育の授業は見学しましょう」
4.「学校で咳が続くときは担任の先生に伝えましょう」
解答4
解説
・Aちゃん(10歳、女児、3歳:気管支喘息)
・救急外来で気管支拡張薬の吸入が行われた。
・咳嗽は軽快、全身状態も良好で退院が決定。
・Aちゃん「最近、喘息発作はなかったけど、体育の時は咳が出たり苦しくなったりすることが時々あった」と話した。
・医師が「退院後も抗アレルギー薬の内服と副腎皮質ステロイド薬の吸入を続けるよう」説明した。
→ほかの選択肢が消去できる理由もあげられるようにしよう。
1.× 「風邪が流行ったら学校を休みましょう」と伝えるより優先されるものがほかにある。なぜなら、学校生活を過度に制限することにつながるため。風邪が流行しているという理由だけで一律に登校を控えると、学習や友人関係、社会生活が不必要に制限される可能性がある。喘息管理の目標は、発作を予防しながら、できるだけ通常の生活を送れるようにする。
2.× 咳が出なくなっても薬は継続する。気管支喘息の治療薬は、発作治療薬と長期管理薬に分けられる。退院後も内服・吸入を続けるよう説明された抗アレルギー薬と副腎皮質ステロイド薬は長期管理薬であり、症状消失後も継続する必要がある。
3.× 咳が出ないときは、体育の授業を参加する。なぜなら、学校生活の体育は、友達との交流や運動だけではなく、ホルモンバランスを整えたり、ストレス発散される良い機会となる。つまり、子どもの成長・発達にとって欠かせないものである。うまく発作予防薬を使いながら、発作が誘発される場合には早めに休ませ、予防させることが重要である。
4.〇 正しい。「学校で咳が続くときは担任の先生に伝えましょう」と指導する。なぜなら、学校での学習の機会を減らさないようにするためには、保護者や学校関係者との連携が重要であるため。また、学校の教員から同級生に対して、あらかじめ喘息児であることを紹介してもらい、同級生から誤解されないように説明しておくことが必要である。
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