【5問】質問の種類についての問題「まとめ・解説」

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※問題の引用:厚生労働省より

※注意:解説はすべてオリジナルのものとなっています。私的利用の個人研究のため作成いたしました。間違いや分からない点があることをご了承ください。

MEMO

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107回 午前

18 面接時の質問方法でopen-ended question(開かれた質問)はどれか。

1.「頭痛はありますか」
2.「昨晩は眠れましたか」
3.「朝食は何を食べましたか」
4.「退院後はどのように過ごしたいですか」

解答4

解説

質問の種類と特徴

open-ended question(開かれた質問)は、5W1HでいうWhen(なぜ)、How(どうやって・どのように)に該当する。したがって、患者が症状や来院理由を自由に話せるため、相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効である。

closed-ended question(閉じられた質問)は、5W1HでいうWhen(いつ)、Where(どこで)、 Who(誰が)、What(何を)や、はい/いいえで答えられる限定された質問である。したがって、相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効である。

1~3.× 「頭痛はありますか」「昨晩は眠れましたか」「朝食は何を食べましたか」は、closed-ended question(閉じられた質問)である。5W1HでいうWhen(いつ)、Where(どこで)、 Who(誰が)、What(何を)や、はい/いいえで答えられる限定された質問である。
4.〇 正しい。「退院後はどのように過ごしたいですか」は、open-ended question(開かれた質問)である。open-ended question(開かれた質問)は、5W1HでいうWhen(なぜ)、How(どうやって・どのように)に該当する。したがって、患者が症状や来院理由を自由に話せるため、相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効である。

質問の種類と特徴

①開かれた質問
患者の自由な答えを求める質問
例:「他に気になるところはありますか?」

②閉じられた質問
「はい・いいえ」で答えられる質問
例:「吐き気はありますか?」

③中立的な質問
1つの答えしか求めない質問法
例:「水分はいつからとれていないですか?」

④焦点型質問
1つの事柄を深く掘り下げる質問法
例:「頭痛についてもう少し詳しく教えてください。」

 

 

 

108回 午後

87 感覚性失語のある成人患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。2つ選べ。

1.短文で話しかける。
2.身振りを加えて話す。
3.多くの話題を提供する。
4.耳元に近づき大きな声で話す。
5.open-ended question(開かれた質問)を用いる。

解答1・2

解説

感覚性失語とは

感覚性失語は、ウェルニッケ失語ともいう。話し方は滑らかであるが、言い間違いが多かったり、言葉が支離滅裂になったりして、自分の言いたいことが思うように伝えられなくなってしまうという特徴がある。したがって、復唱・言語理解は不良、言葉の流暢性は良好である。

1.〇 正しい。短文で話しかける/身振りを加えて話す。なぜなら、感覚性失語(ウェルニッケ失語)は、復唱・言語理解は不良、言葉の流暢性は良好であるため。視覚(イラストや写真、ジェスチャーなど)で代償することで円滑となりやすい。
3.× 「多くの話題」ではなく、提供する話題は1つに絞る。なぜなら、感覚性失語(ウェルニッケ失語)は、復唱・言語理解は不良、言葉の流暢性は良好であるため。脳内で処理できる情報量を超えてしまわないように、短文で話す。
4.× 耳元に近づき大きな声で話す必要はない。なぜなら、感覚性であっても運動性であっても、失語症は聴覚に問題があるわけではないため。耳元に近づき大きな声で話す場合は、難聴に対し用いられることが多い。
5.× 「open-ended question(開かれた質問)」ではなく、closed question(閉ざされた質問)を用いる。closed question(閉ざされた質問)とは、「はい」/「いいえ」では答えられる質問である。

MEMO

open-ended question(開かれた質問)は、5W1HでいうWhen(なぜ)、How(どうやって・どのように)に該当する。したがって、患者が症状や来院理由を自由に話せるため、相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効である。

closed-ended question(閉じられた質問)は、5W1Hでいう(When(いつ)、Where(どこで)、 Who(誰が)、What(何を)や、はい/いいえで答えられる限定された質問である。したがって、相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効である。

 

 

 

 

110回 午前

32 看護過程における情報収集で適切なのはどれか。

1.既往歴は情報に含めない。
2.看護計画立案後も情報収集を継続する。
3.看護問題を特定してから情報収集を開始する。
4.不安の内容はclosed question〈閉じた質問〉で情報収集する。

解答2

解説

MEMO

看護における問題解決過程とは、看護過程の流れ(①対象の全体像の把握(アセスメント)→②看護診断→③目標設定→④計画→⑤実施→⑥評価)を指す。看護過程は、根拠を持った看護を実践するための思考過程である。根拠を持つためには、科学的根拠に基づいて情報の分析を行う必要がある。ちなみに、クリティカル・シンキングとは、看護過程を展開するうえで重要な考え方のひとつである。批判的な思考能力・問題解決能力・創造的思考・意思決定能力などをいう。

1.× 既往歴も情報に含める。なぜなら、既往歴は過去の病歴(入院や治療経過など)を知れるため。既往歴とは、これまでかかった病気などの記録のことである。既往歴には大きな病気だけではなく、薬の副作用、アレルギー、交通事故、出産経験、健康状態なども含まれる。
2.〇 正しい。看護計画立案後も情報収集を継続する。看護における問題解決過程とは、看護過程の流れ(①対象の全体像の把握(アセスメント)→②看護診断→③目標設定→④計画→⑤実施→⑥評価)を指す。看護計画立案後は、看護を実施し、患者の状態は常に変化するものであるため、常に新たな情報を補足していく必要がある。
3.× 看護問題を「特定してから」ではなく「特定する前」から情報収集を開始する。なぜなら、看護過程の流れとして、①対象の全体像の把握(アセスメント)があげられるため。全体像の把握のため情報を得た後、分析・データ解釈を行い、看護の視点から解決していくべき問題(看護問題)を明らかにする。情報が少ない状態で看護問題を特定することは困難である。
4.× 不安の内容はclosed question〈閉じた質問〉ではなく、open ended question〈開かれた質問〉で中心に情報収集する。閉じた質問(クローズド・クエスチョン)とは、『はいorいいえ』で答えられる質問のことである。自由質問法(開かれた質問、開放的な質問)とは、質問された者が自由に答えることのできる質問法のことである。

質問の種類と特徴

開かれた質問
患者の自由な答えを求める質問
例:「他に気になるところはありますか?」
閉じられた質問
「はい・いいえ」で答えられる質問
例:「吐き気はありますか?」

中立的な質問
1つの答えしか求めない質問法
例:「水分はいつからとれていないですか?」
焦点型質問
1つの事柄を深く掘り下げる質問法
例:「頭痛についてもう少し詳しく教えてください。」

 

 

 

 

111回 午前

16 Open-ended question<開かれた質問>はどれか。

1.「頭は痛みませんか」
2.「昨夜は眠れましたか」
3.「気分は悪くありませんか」
4.「自宅ではどのように過ごしていましたか」

解答4

解説

MEMO

open-ended question(開かれた質問)は、5W1HでいうWhen(なぜ)、How(どうやって・どのように)に該当する。したがって、患者が症状や来院理由を自由に話せるため、相手からより多くの情報を引き出したい場面で有効である。

closed-ended question(閉じられた質問)は、5W1Hでいう(When(いつ)、Where(どこで)、 Who(誰が)、What(何を)や、はい/いいえで答えられる限定された質問である。したがって、相手の考えや事実を明確にしたい場面などで有効である。

1〜3.× 「頭は痛みませんか」「昨夜は眠れましたか」「気分は悪くありませんか」は、閉じた質問である。なぜなら、『はいorいいえ』で答えられる質問であるため。
4.〇 正しい。「自宅ではどのように過ごしていましたか」は、開かれた質問である。なぜなら、患者の自由な答えを求める質問であるため。

質問の種類と特徴

・開かれた質問
患者の自由な答えを求める質問
例:「他に気になるところはありますか?」

・閉じられた質問
「はい・いいえ」で答えられる質問
例:「吐き気はありますか?」

・中立的な質問
1つの答えしか求めない質問法
例:「水分はいつからとれていないですか?」

・焦点型質問
1つの事柄を深く掘り下げる質問法
例:「頭痛についてもう少し詳しく教えてください。」

 

 

 

113回 午後

33 Broca〈ブローカ〉失語のある患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

 1.閉じた質問〈closed question〉を活用する。
 2.大きな声で質問する。
 3.単語で話しかける。
 4.文字盤を用いる。

解答

解説

Broca失語とは

非流暢性失語(Broca失語)は、主に優位半球の前頭葉の障害でみられる。簡単な言葉は理解できるが、言いたい言葉が出てこないのが特徴である。他にも前頭葉障害の症状として、遂行機能障害、易疲労性、意欲・発動性の低下、脱抑制・易怒性、注意障害などがあげられる。

 1.〇 正しい。閉じた質問〈closed question〉を活用する。なぜなら、Broca失語の特徴として、簡単な言葉は理解できるが、言いたい言葉が出てこないのが特徴である。したがって、「はい・いいえ」で答えられる閉じた質問〈closed question〉を活用することで、コミュニケーションが円滑に行える。
 2.× 大きな声で質問する必要はない。なぜなら、聴力は正常であるため。難聴に対し、大きな声を用いることが多い。
 3.× 単語で話しかけるのは、「ブローカ失語」ではなくウェルニッケ失語である。Broca失語は、言語理解は良好であるため、短文や単語を用いる優先度は低い。ちなみに、ウェルニッケ失語とは、①復唱困難、②言語理解不良、③非流暢を特徴とした言語障害である。感覚性失語ともいう。話し方は滑らかであるが、言い間違いが多かったり、言葉が支離滅裂になったりして、自分の言いたいことが思うように伝えられなくなってしまうという特徴がある。
 4.× 文字盤を用いる必要はない。なぜなら、文字盤の適応は、運動障害性構音障害(発声・発語の障害)であるため。運動障害性構音障害とは、口唇・舌・顎・声帯など発声・発語器官の運動麻痺や運動の調節が障害されることにより出現する。ちなみに、文字盤とは、シートに五十音が示されているものである。

質問の種類と特徴

開かれた質問
患者の自由な答えを求める質問
例:「他に気になるところはありますか?」
閉じられた質問
「はい・いいえ」で答えられる質問
例:「吐き気はありますか?」

中立的な質問
1つの答えしか求めない質問法
例:「水分はいつからとれていないですか?」
焦点型質問
1つの事柄を深く掘り下げる質問法
例:「頭痛についてもう少し詳しく教えてください。」

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