第111回(R4) 看護師国家試験 解説【午前11~15】

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11 右大腿骨前面を図に示す。
 大腿骨頸部はどれか。

1.①
2.②
3.③
4.④

解答3

解説
1.× ①は、大腿骨大転子である。
2.× ②は、大腿骨頭である。
3.〇 正しい。③は、大腿骨頸部である。
4.× ④は、大腿骨小転子である。

 

 

 

 

 

12 有害物質を無毒化し排泄する臓器はどれか。

1.胃
2.肝臓
3.膵臓
4.大腸

解答2

解説
1.× 胃とは、食道と腸をつないでいる袋状の臓器である。主な働きとしては、食べ物を①貯める、②消化、③腸に送り出す、④ビタミンB12の吸収に必要な糖タンパク質を分泌する、などである。
2.〇 正しい。肝臓は、有害物質を無毒化し排泄する臓器である。ほかにも①代謝、②貯蔵、③胆汁の生成・排泄、④生体防御の働きを持つ。
3.× 膵臓の主な働きは①食べ物を消化する消化酵素(膵酵素)を作る、②血糖値を下げるホルモン(インスリン)や血糖値を上げるホルモン(グルカゴン)などのホルモンを作る働きを持つ。
4.× 大腸は、水分やミネラルを吸収し、便を作る働きをしている。

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【7問】臓器についての問題「まとめ・解説」

 

 

 

 

13 黄疸のある成人患者にみられる随伴症状はどれか。

1.動悸
2.難聴
3.関節痛
4.搔痒感

解答4

解説

随伴症状とは?

随伴症状とは、何らかの症状に伴って起こる症状のことである。急性心筋梗塞に伴う吐気・嘔吐・冷汗・呼吸困難、月経時の下腹痛・腰痛・イライラ・憂鬱などをいう。

黄疸とは、皮膚や粘膜が胆汁色素(ビリルビン)で黄色に染まることで、胆汁色素の血漿中濃度の上昇により生じる。原因としては、①溶血によるもの、②肝細胞の障害によるもの、③胆汁の流れの障害によるもの、④体質によるもの、などがある。胆汁は肝臓で作られ、胆管を通じて十二指腸に排出されるが、その流れが障害されたときに生じる黄疸のことを閉塞性黄疸と呼ぶ。多くは総胆管結石や腫瘍により、胆管が閉塞することが原因となる。随伴症状として、①腹痛、②発熱、③背中の痛み、④吐き気、⑤嘔吐、⑥腹部膨満、⑦皮膚の痒みなどである。

1.× 動悸とは、心臓の拍動を普段よりも強く感じたり、速く感じたりする症状のことをさす。考えられる疾患として、不整脈心不全、狭心症、高血圧症、バセドウ病などがあげられる。
2.× 難聴とは、音が耳に入ってから脳に伝わるまでのどこかの段階で障害が起こり、音が聞こえにくくなったり、まったく聞こえなくなったりする症状である。メニエール症候群加齢による老人性難聴など原因は様々である。ちなみに、Mènière<メニエール>病とは、内耳の疾患であり、症状は、難聴・耳鳴・耳閉塞感などの聴覚症状を伴うめまい発作を反復する。
3.× 関節痛とは、関節の周辺で生じる痛みのことで、膝や肘、手指や足指の関節、腰、手首などに多く発症する。考えられる疾患として、変形性関節症関節リウマチインフルエンザなど様々である。
4.〇 正しい。搔痒感(読み:そうようかんは、黄疸のある成人患者にみられる随伴症状である。掻痒感とは、皮膚の不快な感覚の一種で、かゆみ、チクチクする感じなどの痛みとは異なる自発的に生ずる皮膚・粘膜の感じである。黄疸は、肝臓の機能が低下し、ビリルビンと呼ばれる黄色い色素が代謝できずに血中で増加する。このことで、血清ビリルビン値が増加し、白目や皮膚が黄色に染色される。ビリルビンは皮膚の末梢神経を刺激するため、掻痒感が生じる場合がある。

 

 

 

 

 

14 左前胸部から頸部や左上肢への放散痛が生じる疾患はどれか。

1.胃潰瘍
2.狭心症
3.胆石症
4.尿管結石症

解答2

解説

放散痛とは?

放散痛とは、関連痛のうち、病気の原因部位とまったくかけ離れた部位に現れる痛みのことである。例えば、内臓疾患によって腰痛や肩の痛みが出たり、心筋梗塞など心臓の病気により、肩や背中、歯などに痛みが現れることがある。

1.× 胃潰瘍(消化性潰瘍、十二指腸潰瘍)の場合、上腹部左背部への放散痛が生じる。
2.〇 正しい。狭心症の場合、左前胸部から頸部や左上肢への放散痛が生じる。ちなみに、狭心症とは、心臓に血液を供給する血管の狭窄により、心筋が虚血(酸素不足)状態になることによって生じる病気である。治療は、血管を拡張させる薬(硝酸薬)や、狭窄の原因となる動脈硬化や血栓を予防する薬(抗血小板薬)を用いる。
3.× 胆石症の場合、右肩甲骨部上腹部への放散痛が生じる。
4.× 尿管結石症の場合、鼠径部への放散痛が生じる。

尿路結石症とは?

尿路結石症とは、尿路に、結石(尿に含まれるカルシウム・シュウ酸・リン酸・尿酸などが結晶化したもの)ができる病気である。結石のできる位置によって、腎結石(腎臓内にある結石) 、尿管結石、膀胱結石などと呼ばれる。結石ができる原因は明確に分かっていないが、リスク要因としては体質遺伝の他、生活習慣が大きく関わっているとされている。典型的な最初の症状は脇腹から下腹部にかけての突然の激痛である。 「動くと痛い」というのは結石の症状ではなく筋肉や骨からの症状のことが多いが、尿管結石の場合はじっとしていてももだえるほどの症状が出ることがある。 また、結石によって閉塞した部位の中枢側の尿路が拡張し、腰背部の仙痛発作が起こる。治療としては、①体外衝撃波腎・尿管結石破砕術、②経尿道的尿路結石除去術、③経皮的尿路結石除去術(もしくは②と③を同時に併用する手術)などがあげられる。

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【3問】尿路結石についての問題「まとめ・解説」

 

 

 

 

15 成人女性の赤血球数の基準値はどれか。

1.150〜250万/μL
2.350〜450万/μL
3.550〜650万/μL
4.750〜850万/μL

解答2

解説

赤血球数(RBC)の基準値
・男性:377〜555万/μL
・女性:355〜503万/μL

したがって、選択肢2.350〜450万/μLが成人女性の赤血球数の基準値である。

ちなみに、赤血球はその内部にヘモグロビンを有しており、全身の組織へ酸素を運搬する機能を持つ。
へモグロビン(Hb)の基準値
・男性14~18g/dL
・女性12~16g/dL
減少すると「貧血」を起こす。

 

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