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21 筋肉内注射を行う部位で適切なのはどれか。
1.三角筋
2.大殿筋
3.上腕二頭筋
4.大腿二頭筋
解答1
解説
1.〇 正しい。三角筋は、筋肉内注射を行う部位である。
・筋肉内注射とは、血管が豊富に分布する筋肉内に注射することで、薬剤の吸収を早める目的で行われる。薬剤が容易に確実に末梢血管に吸収されるため、皮下注射の約2倍の速さで効果が現れる。
2.× 大殿筋は適応ではない。なぜなら、大殿筋への注射は、坐骨神経損傷の危険があるため。
3.× 上腕二頭筋は適応ではない。なぜなら、上腕二頭筋周辺には、上腕動脈や正中神経などが近くを走行するため。
4.× 大腿二頭筋は適応ではない。なぜなら、大腿二頭筋は大腿後面にあり、坐骨神経の近くに走行するため。
22 成人の口腔内吸引で正しいのはどれか。
1.吸引は無菌操作で行う。
2.吸引時間は25秒以上で行う。
3.挿入時は吸引圧をかけない。
4.吸引圧は100kPaを目安とする。
解答3
解説
口腔内吸引とは、口腔内にたまった唾液や、うまく嚥下できずに口腔内に残った食べ物や水分を、吸引装置と吸引カテーテルを用いて体外に吸い出すことである。
1.× 吸引は、「無菌操作」ではなく清潔操作で行う。なぜなら、口腔内は、常在菌が存在する部位であり、完全な無菌野として扱う部位ではないため。無菌操作は、手術創や血管内操作の場合に行う。
2.× 吸引時間は、「25秒以上」ではなく10秒以内で行う。なぜなら、長時間の吸引は、低酸素血症や粘膜損傷を起こす危険があるため。
3.〇 正しい。挿入時は吸引圧をかけない。なぜなら、吸引圧をかけたまま挿入すると、カテーテルが口腔粘膜に吸い付き、粘膜損傷や出血を起こす危険があるため。したがって、挿入時はカテーテルを折り曲げる、または吸引口を閉じるなどして、吸引圧がかからない状態する。
4.× 吸引圧は、「100kPa」ではなく13〜20kPa程度を目安とする。なぜなら、100kPaは粘膜損傷を起こす危険が高い圧であるため。吸引中は無呼吸となるため必ずモニター等でSpO2の確認しながら、カフ圧は-20kPa(150mmHg)以内に保ち、1回の吸引時間は10秒以内とする。
「気管吸引とは、人工気道を含む気道からカテーテルを用いて機械的に分泌物を除去するための準備、手技の実施、 実施後の観察、アセスメントと感染管理を含む一連の流れのこと」と定義されている。(※引用:気管吸引ガイドライン2013)
【目的】口腔内・鼻腔内吸引は気道内の貯留物や異物を取り除くこと。
①人工呼吸器関連肺炎などの感染リスクを回避する。(ディスポーザブル手袋を着用、管吸引前には口腔及びカフ上部の吸引を行う)
②吸引中は無呼吸となるため必ずモニター等でSpO2の確認しながら、カフ圧は-20kPa(150mmHg)以内に保ち、1回の吸引時間は10秒以内とする。
③カテーテル挿入時は陰圧をかけず、自発呼吸がある場合は、患者さんの吸気に合わせて吸引を行う。
④終了後は気道内の分泌物がきちんと吸引できたか、呼吸音等で確認する。
(※参考:「吸引(口腔・鼻腔)の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コツ」ナース専科様HPより)
23 舌根の沈下を防止する体位はどれか。
1.仰臥位
2.膝胸位
3.側臥位
4.骨盤高位
解答3
解説

(※図引用:「illustAC様」)
舌根の沈下とは、舌の基部が後下方に落ちることで、気道閉塞症状である低酸素発作、哺乳障害、吸気性喘鳴 などの症状を認める病態である。
1.× 仰臥位(仰向け)は、舌根沈下を起こしやすい体位である。なぜなら、仰臥位では重力によって舌根が咽頭後壁側へ落ち込み、気道を閉塞しやすいため。
2.× 膝胸位は、舌根沈下を防止する目的で用いる体位ではない。
・膝胸位とは、膝肘位ともいい、胸部を下げて膝をつく体位である。、主に直腸・肛門・婦人科診察などで用いられる体位である。
3.〇 正しい。側臥位は、舌根の沈下を防止する体位である。なぜなら、側臥位では、舌根が後方へ落ち込みにくく、気道閉塞や誤嚥を防ぎやすいため。
4.× 骨盤高位は、舌根沈下を防止する目的で用いる体位ではない。
・骨盤高位とは、仰向けで膝関節屈曲位にし、お尻をあげる(骨盤を高くする)体位である。ショック時の静脈還流促進、婦人科処置、骨盤内臓器の位置調整などで用いられる。
24 徒手筋力テスト〈MMT〉において筋力が一番強い段階はどれか。
1.1
2.4
3.5
4.6
5.10
解答3
解説
徒手筋力テスト(MMT:manual muscle testing)は、筋力を測定するための方法のひとつである。筋収縮のまったくみられない場合「0」、正常を「5」として6段階で評価する。
0(Zero:ゼロ):「筋収縮のまったくみられない」状態である。
1(trace:不可):「関節の運動は起こらないが、筋のわずかな収縮は起こる。筋収縮がみえる、または触知できる」状態である。
2(poor:可):「重力を除けば全可動域動かせる」状態である。
3(fair:良):「重力に打ち勝って全可動域動かせるが、抵抗があれば行えない」状態である。
4(good:優):「ある程度、徒手抵抗を加えても、全可動域動かせる」状態である。
5(normal:正常):「強い抵抗(最大抵抗)を加えても、完全に運動できる」状態である。
1.× 1(trace:不可):「関節の運動は起こらないが、筋のわずかな収縮は起こる。筋収縮がみえる、または触知できる」状態である。
2.× 4(good:優):「ある程度、徒手抵抗を加えても、全可動域動かせる」状態である。
3.〇 正しい。5は、徒手筋力テスト〈MMT〉において筋力が一番強い段階である。
5(normal:正常):「強い抵抗(最大抵抗)を加えても、完全に運動できる」状態である。
4.× 6という評価段階は存在しない。
5.× 10という評価段階は存在しない。
25 全身性けいれん発作を起こしている患者に優先して行うのはどれか。
1.気道確保
2.周囲の環境整備
3.末梢静脈路の確保
4.心電図モニターの装着
5.舌や口唇の咬傷の予防
解答1
解説
全身性けいれん発作とは、意識をなくし、手足をつっぱらせた後、ガクガクさせる全身けいれん発作である。口から泡をふき、眼は白目をむくが、つっぱり(強直)・ガクガク(間代)は通常、数分でおさまる。一時的に呼吸が止まり、顔色が悪くなることもあるが、けいれんがおさまれば回復する。
対応として、衣服をゆるめて、気道を確保する。また、吐物による窒息を避けるために横向きに寝かせることも重要である。一方、口にタオルをかませたり、箸を入れたりすると、窒息してしまったり口の中を傷つける恐れがあるため絶対しない。
1.〇 正しい。気道確保は、全身性けいれん発作を起こしている患者に優先して行う。なぜなら、全身性けいれん発作では、意識消失や筋緊張の異常により、気道閉塞や低酸素を起こす危険があるため。対応として、衣服をゆるめて、気道を確保する。また、吐物による窒息を避けるために横向きに寝かせることも重要である。一方、口にタオルをかませたり、箸を入れたりすると、窒息してしまったり口の中を傷つける恐れがあるため絶対しない。
2.× 周囲の環境整備の優先度は低い。設問の「周囲の環境整備」だけでは、何をどのように整備するか具体的な手段がこれだけだと読み取れず選択しにくい。①5分たっても、発作がおさまらない場合や、②呼吸が不規則な状態が続く場合は、救急車を呼ぶ必要があるため、救急車を呼べる手配や安全確保が必要になる。
3~4.× 末梢静脈路の確保/心電図モニターの装着は「必要ない」。なぜなら、通常、数分でおさまるため。一時的に呼吸が止まり、顔色が悪くなることもあるが、けいれんがおさまれば回復する。
5.× 舌や口唇の咬傷の予防は「必要ない」。なぜなら、発作中に口を無理に開けたり物を入れたりすると、歯牙損傷、口腔内損傷、窒息、医療者の咬傷事故を起こす危険があるため。
一時救命処置(BLS)とは、Basic Life Supportの略称で、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことである。正しい知識と適切な処置の仕方さえ知っていれば誰でも行うことができる。
1.周囲の安全を確認
救助者の安全を最優先し、二次災害を防ぐためにまずは周囲の安全を確認する。
2.緊急通報とAEDを要請
大声で叫んで助けを呼ぶなど、周囲の人に119番通報とAEDの手配を頼む。
3.呼吸を確認
普通の呼吸が確認できたら、回復体位(横向き)にして救急車を待つ。
呼吸をしていない、もしくは正常な呼吸でない場合はCPRを開始する。
4.CPR(心肺蘇生法)を開始
胸骨圧迫からはじめる。人工呼吸ができるようなら行うが、胸骨圧迫のみでも構わない。
5.(AEDが入手できた場合)AEDで解析する
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