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41 超音波検査を実施する部位と患者への説明の組合せで正しいのはどれか。
1.肝臓:「検査後は翌朝まで安静が必要です」
2.心臓:「検査は立った状態で行います」
3.胆囊:「検査前の飲食は可能です」
4.膀胱:「検査前の排尿は我慢してください」
解答4
解説
超音波検査とは、「高い周波数の音」を用いる検査で、肝臓や胆のう、膵臓、腎臓、膀胱、卵巣、子宮、前立腺などの腹部にある臓器や、甲状腺や乳腺などさまざまな臓器にできたがんを検査する。主な禁忌としては、血管の疾患(血栓性静脈炎など)、急性敗血症(感染の拡大や塞栓剥れの為)、放射線療法(少なくとも6ヶ月は禁忌)、腫瘍(成長促しや転移が生じる為)、心疾患(心臓を刺激する為、星状神経節や迷走神経部位は避ける)、妊婦、成長期の子供の骨端線への照射などである。
1.× 肝臓の検査後、翌朝まで安静が「必要はない」。なぜなら、超音波検査は、体表から超音波を当てて臓器を観察する非侵襲的検査であるため。検査後は、通常すぐに日常生活へ戻ることができる。
・非侵襲的検査とは、身体に針を刺したり、切開したりせず、体への負担が少ない検査のことである。肝臓の超音波検査では、腹部にゼリーを塗り、プローブという器具を当てて、肝臓の形、大きさ、腫瘤、脂肪肝、肝硬変の所見、胆管拡張などを観察する。
2.× 心臓の検査は、「立った状態」ではなく臥位や左側臥位で行う。なぜなら、心臓超音波検査では、臥位や左側臥位をとることで、心臓を観察しやすいため。特に、左側臥位では、心臓が胸壁に近づくため、画像が得られやすくなる。
・心臓超音波検査では、胸部にプローブを当てて、心臓の動き、弁の状態、心筋の収縮、心腔の大きさ、心嚢液の有無などを確認する。
3.× 胆囊の検査前の飲食は、「控える必要がある」。なぜなら、食事(特に脂肪)を摂ると胆囊が収縮して観察しにくくなるため。胆囊は、肝臓で作られた胆汁を一時的にためる袋状の臓器である。したがって、食事、特に脂肪を含む食事を摂ると、胆囊は胆汁を十二指腸へ送り出すために収縮する。胆囊が収縮すると、胆囊内腔が小さくなり、胆石、胆泥、ポリープ、壁肥厚などが観察しにくくなる。
4.〇 正しい。膀胱:「検査前の排尿は我慢してください」なぜなら、膀胱内に尿がたまっている方が膀胱が拡張し、観察しやすくなるため。膀胱は尿をためる臓器である。膀胱内に尿が少ないと、膀胱がしぼんでしまい、膀胱壁、腫瘤、結石、残尿量などを正確に観察しにくくなる。
42 在宅療養における医療的ケア児の支援について正しいのはどれか。
1.対象となる医療機器が決められている。
2.地域包括支援センターが相談対応する。
3.介護支援専門員がサービス利用計画を立てる。
4.胃瘻からの経管栄養を行っている児童は支援の対象である。
解答4
解説
1.× 対象となる医療機器が決められて「いない」。なぜなら、医療的ケア児は、使用している医療機器の種類ではなく、日常生活に医療的ケアが恒常的に必要かで判断されるためである。医療的ケアには、人工呼吸器による呼吸管理、喀痰吸引、経管栄養、中心静脈カテーテル管理、導尿などが含まれる。
2.× 「地域包括支援センター」ではなく医療的ケア児支援センターが相談対応する。
・地域包括支援センターとは、介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関である。
3.× 介護支援専門員がサービス利用計画を立てるのは、「介護保険サービス」である。なぜなら、児童の障害福祉サービス利用では、原則として相談支援専門員が関わるため。障害児が児童発達支援、放課後等デイサービス、居宅介護、短期入所などを利用する場合には、障害児支援利用計画が作成される。
・医療的ケア児支援センターとは、人工呼吸器や胃ろう、たんの吸引など、日常的に医療的ケアを必要とする子どもと家族を支える相談窓口である。医療・福祉・保健・教育などの関係機関と連携し、地域で安心して生活できるよう、必要な支援につなぐ役割を担う機関である。
4.〇 正しい。胃瘻からの経管栄養を行っている児童は、支援の対象である。なぜなら、胃瘻からの経管栄養は、日常生活に必要な医療的ケアに含まれるため。医療的ケア児の例として、人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などが日常的に必要な児童が挙げられている。
・胃瘻とは、腹部から胃に直接チューブを通し、栄養剤や水分を注入するための経路である。口から十分に食事が摂れない児に対して、在宅で継続的に栄養を確保するために行われる。
医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律とは、人工呼吸器を装着しているなど、医療的ケアが日常的に必要な子どもたち(医療的ケア児)とその家族への支援を目的とした法律である。学校や保育所等における医療的ケアの提供体制の整備、医療的ケア児の支援調整員配置、関係機関の連携強化などが、この法律によって推進されている。
43 在宅療養者の服薬の自己管理として適切なのはどれか。
1.受診時にお薬手帳を持参する。
2.訪問看護師の声かけで服用する。
3.処方された錠剤を自分で砕いて服用する。
4.常温で保管する薬剤を自宅内の複数の場所に置く。
解答1
解説
1.〇 正しい。受診時にお薬手帳を持参する。なぜなら、お薬手帳は、処方薬・服薬歴・副作用歴・アレルギー歴などを共有するための重要な情報源であるため。医師、薬剤師、看護師が安全に薬物療法を確認できる。
・お薬手帳とは、日本において導入されている個人健康情報管理の一制度で、薬の服用履歴や、既往症、アレルギーなど、医療関係者に必要な情報を記載する手帳の俗称である。 医師・歯科医師や薬剤師が、患者がどのような薬をどのくらいの期間使っているのかを確認するために使用する。
2.× 訪問看護師の声かけで服用する「だけでは不十分である」。なぜなら、服薬の自己管理とは、療養者自身または家族が薬の内容・時間・方法を理解して継続できる状態であるため。訪問看護師の声かけに依存している状態である場合は、自己管理とはいいがたい。
3.× 処方された錠剤を自分で砕いて、服用「することは推奨されない」。なぜなら、錠剤には砕くと効果や安全性が変化する薬があるため。例えば、錠剤には、胃で溶けず腸で溶けるように作られた腸溶錠、薬の成分がゆっくり放出される徐放錠、苦味や刺激を抑えるためにコーティングされた薬などがある。これらを砕くと、薬が急に吸収されて副作用が強く出たり、本来の効果が得られなかったりする危険がある。
4.× 常温で保管する薬剤を自宅内の「複数」ではなく単一(固定)の場所に置く。なぜなら、薬を複数の場所に分散して保管すると、飲み忘れ・重複服用・紛失・誤薬の危険が高まるため。温保管の薬剤は、直射日光、高温多湿を避け、子どもや認知症のある家族が誤って触れない場所にまとめて保管する。
44 訪問看護ステーションの管理・運営について正しいのはどれか。
1.専従の管理者は医師である。
2.訪問看護の記録は終了から1年間保存する。
3.利用者とのサービス契約後に重要事項を説明する。
4.看護師等の職員の資質向上のための研修の機会を確保する。
解答4
解説
訪問看護ステーションとは、住み慣れた自宅で療養生活が送れるように、医師や他の医療専門職、ケアマネジャーなどと連携し、訪問看護サービスを提供すること業所である。看護ケアを提供することで患者の療養生活をサポートするとともに、自立を目指した支援も行っている。訪問看護制度をもとに、医師の指示を受け、看護を必要とする人の居宅に看護師や保健師などを派遣する機関である。
訪問看護ステーションの管理者の条件は、「専従かつ常勤の保健師又は看護師であって、適切な指定訪問看護を行うために必要な知識及び技能を有する者」と定められている。
1.× 専従の管理者は、「医師」ではなく保健師または看護師である。
・訪問看護ステーションの管理者の条件は、「専従かつ常勤の保健師又は看護師であって、適切な指定訪問看護を行うために必要な知識及び技能を有する者」と定められている。
2.× 訪問看護の記録は、終了から「1年間」ではなく2年間保存する(※参考:「看護記録に関する現行法令上の規定(抜粋)」厚生労働省様HPより)。
3.× 利用者との「サービス契約後」ではなくサービス契約前に重要事項を説明する。なぜなら、利用者が内容を理解し同意したうえでサービスを利用する必要があるため。例えば、訪問看護を開始する前に、利用者や家族へ「利用料金」「緊急時の連絡方法」「訪問時間」「苦情相談窓口」などを説明する。利用者が内容を理解して同意した後に、サービス契約・提供へ進む。
4.〇 正しい。看護師等の職員の資質向上のための研修の機会を確保する。なぜなら、訪問看護では、利用者の生活の場で高度かつ多様な看護を安全に提供する必要があるため。職員の知識・技術を継続的に高めることが求められる。
45 がん性疼痛があり医療用麻薬を使用中の在宅療養者の家族への説明で正しいのはどれか。
1.医療用麻薬は鍵のかかる棚で管理する。
2.貼付剤の交換時は、前回とは違う場所に貼る。
3.医療用麻薬を紛失した場合は、保健所に届け出る。
4.強い痛みを訴えたときは、定時の医療用麻薬の時間を早めて使用する。
解答2
解説
がん疼痛(がん性疼痛)とは、がん患者に生じる痛みのすべてを含み、がん自体(腫瘍の浸潤や増大、転移など)が直接の原因となる痛み、がん治療に伴って生じる痛み(術後痛や術後の慢性疼痛、化学療法による神経障害に伴う疼痛など)、がんに関連した痛み(長期臥床に伴う腰痛、リンパ浮腫、褥創など)、がん患者に併発したがんに関連しない疾患による痛み(変形性脊椎症、片頭痛など)の4種類に分類される。
1.× 必ずしも、医療用麻薬は、鍵のかかる棚で管理する「必要はない」。在宅で交付された医療用麻薬は、患者・家族の責任で管理するが、病院の麻薬保管庫のような厳格な設備までは求められていない。
2.〇 正しい。貼付剤の交換時は、前回とは違う場所に貼る。なぜなら、同じ部位に繰り返し貼ると皮膚障害が起こりやすく、薬剤の吸収にも影響する可能性があるため。例えば、前回、右上腕にフェンタニル貼付剤を貼っていた場合、次回は左上腕、胸部、腹部、大腿部など、皮膚状態を確認して別の部位に貼る。同じ場所に繰り返し貼ると、発赤、かゆみ、かぶれ、皮膚炎が起こりやすくなる。
3.× 医療用麻薬を紛失した場合は、「保健所」ではなく処方を受けた医療機関または薬局に届け出る。医療用麻薬は法律上厳格に扱われる薬であるため、紛失時は放置してはいけない。在宅で紛失や盗難があった場合は、交付された医療機関または薬局に届け出るよう指導される。特に盗難が疑われる場合は、速やかに警察へ通報する必要がある。
4.× 強い痛みを訴えたときは、定時の医療用麻薬の時間を早めて使用「してはならない」。なぜなら、定時薬は血中濃度を一定に保つために決められた時間で使用する薬であり、突発的な強い痛みにはレスキュー薬を使用するため。
・レスキュー薬とは、主たる薬理作用には鎮痛作用を有しないが、鎮痛薬と併用することにより鎮痛効果を高め、特定の状況下で鎮痛効果を示す薬物のことをいう。
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